前記事のポケモンSVでストーリーで「良かった点」に続いて、「悪かった点」を紹介します。
悪かった点と言っても個人的感想が含まれてしまうので、「賛否両論点」と「明確に悪い点」に分けて紹介します。
賛否両論点
まずは「良いとも悪いともいえない賛否両論点」から評価します。
オープンワールドの試み
これはLEGENDSアルセウスの開発段階から考えられていたと推測しますが、マップに切り替わりがないというオープンワールドの性質上、「あまりに広大でメリハリがない」と感じてしまいます。
賛否両論に入れた通り、「広大な世界観の方が好き」という人もいるでしょうが、個人的には「マップはまとまって切り替わりがあった方がいい」と感じています。
これは前作剣盾でも「ワイルドエリア」で感じていた点です。
広すぎて移動が面倒、ピンポイントで行きたい場所に素早くいけない(一応チェックポイントが置かれているのがささやかな良心)というのがつらかったです。
オープンワールドに慣れていない人にとってはかなりきついと思いますね。
自由度の高さゆえにきつく感じたりぬる過ぎと感じたりする
自由度の高さが売りの1つですが、これが良い方向にも悪い方向にも左右します。
例えば初めのジムがレベル順で言えば最後の8人目になったり(位置的に考えてそうなることは意図しない限りないと思いますが)、逆にレベル順で1人目のジムリーダーが最後になったり(レベル60近くで相手がレベル10台など)になったりします。
つまり、自由度の高さがプレイヤーに苦痛を与えたり、拍子抜けを与えたりしたりするのです。
従来のポケモンであれば「基本的に決められた順番でジム攻略などをしていく」スタイルのなので、勝てなければ近場のトレーナーや野生のポケモンを倒してレベリングするという、まさに王道のRPGスタイルでした。
今作ではそのマンネリを潰す目的か、新たな挑戦かは分かりませんが、自由度の高さがプレイヤーの進め方次第で大きく評価が異なってしまう点です。
もちろん最初のジムがレベル50台なら「明らかに順番がおかしい」と気づきますし、そもそも道中のトレーナーや野生のポケモンレベルで気づくでしょうが、せっかく苦労して進んだ道のりを引き返すことになります。
もちろん完全な無駄足ではなく、上記の通りチェックポイントがありますし(ただし、ポケセン以外のチェックポイントは分からない)、そらをとぶはデフォルトで最初から使えます。
明確な欠陥点
次に明確な欠陥点を紹介します。
ハード性能に見合っていない処理負荷
これはどう考えても開発のミスですね。
Switchのハード性能は携帯機と共用できる性質上、完全据え置きのPS5などと比べると明確にハード性能が劣ります。
携帯機にできるようにするためのトレードオフとしてハードの大きさの制約や、放熱性能などが考慮されるので、高負荷処理ができるCPUや冷却媒体が大きく制約されます。
それゆえに、負荷がかかる処理をさせようとすると処理落ちやカクツキの原因になります。
今作では、発売直後ではこの動作処理の重さや負荷に耐えられず処理落ちがかなりあったと多く語られていました、
自分が買った2025年6月頭では数年にわたる複数のアップデートを経て大分ましになっていましたが、それでも処理落ち1回、カクツキ(画面停止)が複数回とありました。
ではSwitchでオープンワールドは無理があるのではないかと思いますが、それはないですね。
ブレワイやモンハンといったオープンワールド、高負荷処理を要するゲームが既に出ています。
こちらは目立った処理落ちなどはポケモンと比べると報告されていないようです。
開発時期の違いもあるでしょうが、いずれにしても「ハードに最適化されたソフトを開発できなかった」のは明確です。
擁護するならポケモンは近年何かしら毎年のように発売しています。
これはソフトではなくDLC(続編)も含みます。
つまり、開発陣は過密スケジュールで開発を進めているのでしょう。
時間的余裕がないためにスケジュールに間に合わせるために、最適化処理を道半ばで妥協させたまま発売させたと考えています。
着せ替え自由度のダウングレード
前作剣盾ではかなり着せ替えの自由度が高かったです。
それが今作では色々種類はあるものの、見た目を大きく変えるほどには至りません。
ほとんど決められた範囲でしか変えられない(服なら一括など)ので、前作のように上の服はこれズボンはこれ、靴下はこれなど自由度の高さがありません。
世間に配慮した没個性なキャラ
明らかに老人なのに学生だったり、女性なのに体つきは男性だったりと、いわゆる「ポリコレ」に配慮したキャラが本編では多数出てきます。
もちろんこれが悪いこととは言いませんが、現実ではなくゲームでやることかと言いたくなります。
世界で発売するために多様性を重視した結果、逆に多様性を失っているとしか思えませんでした。
その結果か知りませんが、DLCでは本編のような没個性さは大きく排除されました。
総括・まとめ
初のオープンワールドや、世界展開、世論を重視した結果など色々ありますが、上記の通り悪い点は隠せないですね。
開発のゲームフリークも過密スケジュールで毎年のように新作(DLC)を出さないといけないので大変でしょうが、それでも欠陥はできる限りなくすべきです。
自分はゲーム開発者ではありませんが、非常に重要な機械を作っている技術者です。
当然過密スケジュールで、しかも1人で担当していてあらゆる部署、外部とやり取りしつつ決められた期間で完遂しないといけません。
それでもやることはやらないといけないですし、欠陥と分かっていて世に出すのはいただけないですね。
ゲームなら試しプレイすれば欠陥はすぐ分かりますし、デバッグすればいい話です(デバッグの苦労は承知です)。
まあそれでもポケモンの本格オープンワールド1作目と考えれば十分な及第点でしょう。
次回作は今年2025年の10月に「LEGENDS Z-A」が発売予定です。
不安点は「LEGENDS」と付くので過去作の「アルセウス」のような作品の匂いがする点ですね。
ポケモンがプレイヤーに攻撃してくるなんてことがあったらなかなかきついです。
一部では色違いデデンネ(デデンネは小さい上に、色違いは地面と同じ茶色)が極太レーザーであるはかいこうせんを打ってきて一発でやられるのでは?なんてものを思いましたし。
とにかく、新作情報はまだ十分に公開されていないので8月や9月あたりの情報に期待ですね。
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