もうなんかね、仕事が忙しくなると一周回って退屈になってくるわけですよ。
こういうことありますよね?
学生でも課題や宿題が溜まってくると、逆にどうでもよくなってくることが。
どうでもいいことですが、高校時代は私立高校だったので夏休みは2週間、その割に各科目の担当教員が「これ丸々1冊全部解いてこい」というもので毎日宿題をしないと終わらないレベルでした。
終わらなかった友人の1人が、夏休みの朝来て「これ終わらねえ。もう採取手段をやるしかない」と言って表紙と中身数ページを破いて提出して、当然ばれて滅茶苦茶怒られた思い出があります。
まあさすがに会社員になって子どものようなことはできませんからね。
給料もらっている以上は職務放棄なんて道はありません。
でも人間である以上疲れるわけですよ。
っといけない、また愚痴になってしまいました。
愚痴はさておき、ポケモン3Dモデルも疲れてしばらくはやる気が起きないのは以前の記事の通りです。
となると、別の気晴らしはゲームなわけでして。
そこで目を付けているゲームが「戦極姫3」なのです。
かつてPSP版でやったわけですが、今回はPC版をやろうかと考えています。
その違いについて書いていきます。
【戦極姫プレイ済み作品】
1、2、3、4,5、7
戦極姫3について
まず最初に書くべきはPC版とPSP版の違いです。
大きな違いは「R18要素の有無」です。
PC版ははっきり言えばちょっとしたエロゲーです(エロ要素ははっきり言っておまけ程度。がっつりエロゲーをやりたいなら別のゲーム推奨)。
CS版のPSP版では当然R18要素は全部バッサリカットされています。
しかし、あっさりカットではなく差し替えという形をとっています。
一番大きな違いは「足利ルート(公式サイトでは「独立勢力」と紹介されています)」です。
システム面について
はっきり言って、古いです。
4以降と3以前ではシステム面が雲泥の差です。
2011年のゲームと言っても4との差が大きすぎます。
チュートリアルもあると言っていますが、あのチュートリアルでシステムが理解できるわけがありません。
それは最新作の7でも同じですが(7はかなり親切ですが、それでもという感は否めません。結局プレイして慣れるしかないゲームです)。
特に古いのがマップ表示(粗さが目立つ)ですね。
戦術面は兵数(5000×6部隊)のごり押しで何とでもなります。
圧倒的物量でごり押しする脳筋戦法が全てです。
なので、中盤以降は作業ゲーです。
中盤から後半にかけては力を付けた大名家が立ちはだかりますが、「引き抜き」を駆使すればどうでもなります。
引き抜きもリセット&ロード+内政の乱数調整で100%の成功率にさせることができるのでまさにTASプレイです。
武将の説得について
一部の当主や重臣は降伏してもすぐに配下に加わりません。
武将に会いに行くイベントで概ね3つ程度の選択肢で正しいものを選ばないと配下にできないのです。
面倒極まりないことをしてくれますねぇ。
はっきり言って一部を除けば初見で正しい選択肢を選ぶことは不可能です。
その武将の史実を知っていても、です。
まあ立花宗茂なんて初見で配下に加えるのは無理ですね(当てずっぽうでうまくいく可能性もありますが)。
ただ、勘が良ければ円城寺のように配下に加えることも可能です。
武将の降伏条件が面倒
一番面倒、というより進めるうえで困るのが、「武将の切腹」です。
この3の時点では城の最大人数(6人)で攻めると全員切腹するシステムです。
つまり、武将を降伏させるには「空き人数」が必要なわけです。
4以降は全て控えに回るので気にしなくてよくなったのですが、この3の時点ではユニーク武将を配下に加えるには少ない人数で攻める必要があります。
加えて、切腹の有無は以降の作品では「初期から設定で変更可能」ですが、今作3では
①三好家クリア→足利家開放
②足利家の義輝ルートクリア
でようやく設定から「武将の切腹の有無」を変更可能です。
それまではユニーク武将であろうとバシバシ確率で切腹していきます。
これはつらい、非常につらいです…
エンディングの条件がつらい
加えて、エンディングは天下統一条件を満たすまでやるのが基本です。
はっきり言って、1ルートやるだけでも骨が折れます。
基本本州の2/3まで支配下に置かないとエンディング条件を満たせないからです。
シナリオ面について
シナリオで言えばおそらくシリーズ2、3に来る出来です。
特に三好家はよくできたシナリオです。
ただ、主人公の天城颯馬はかなり立場が異なります。
ちょっとしたネタバレですが、「三好家では下僕系(ただし、完結はしっかりしています)」、「足利家では操られ系(R18版は人によってはプレイするのが堪えるレベル)」です。
ただし、足利家はPC版とPSP版では全面刷新されて全く異なるシナリオです。
出てくる人物こそ同じですが、CS版の移植にあたって全面刷新されています。
島津家は一番イラストが好きなのが3ですね。
シナリオで言うなら上記の通り三好家と、あとは隠しで2ルートある武田家です。
ネタバレは避けますが、3の武田家は良い出来ですよ(シリーズ通して一番安定しているのが武田家ですが)。
あと、登場人物で猫の「キクゴロー」が3からリストラされました。
正直いらないでしょう、あれは。
特に無印初代のPC版はマジでひどい絵柄でした。
CS版移植で絵師が変わってずいぶんまろやかになりましたが。
ただし!
シナリオボリュームが多いということは「全回収が面倒」ということです。
大名家は多い、分岐も多いということでシリーズ屈指の全回収難易度を誇ります。
はっきり言って、全回収までやる人がどれだけいるかと言いたいです。
システムの古さも相まって、全回収を目標にする人は覚悟して臨みましょう(100時間なんてレベルではありません)。
一番最初にやるなら島津家
初心者御用達なのが何と言っても南端で侵攻しやすい島津家です。
ユニーク5人+主人公で非常にやりやすいです。
ただし!
島津家には罠があります。
初期当主の「島津貴久」は九州統一後に離脱します。
文字通りいなくなるので兵数を貴久に集中させていると痛い目にあります。
切腹設定をしたいなら三好家→足利家
他のルートもじっくりやるならさっさと切腹設定をできるようにしましょう。
上記の通り三好家をクリアして足利家を開放、足利家から義輝ルートに入ってクリアします。
ちょっとしたネタですが、三好家を始めたら高俸禄の3人をバッサリ解雇しましょう。
資金ショートの原因ですからね。
なんならユニーク武将以外全員解雇でもいいくらいです。
進め方はざっくり書くと西側は気にせず、東に向かいます。
大和国の筒井順慶、島左近、柳生宗厳のユニーク3人を確保すれば以降が楽になります。
ネックは一向一揆多発地帯であることですね…
城をモブ1人ずつでふさげれば楽になるのですが…配分調整が面倒です。
注意点は三好家は必ず十河一存が離脱し、ルート次第で三好長慶も離脱する点です。
兵配分には要注意です。
おススメシナリオ(ちょっとしたネタバレあり)
自分個人のおすすめをリストアップします。
No.1:三好家
今作の目玉シナリオですね。
主人公・天城颯馬は松永久秀の下僕(言葉は悪いですが、主人公本人も認知して認めています)で三好家に潜り込む。
途中、三好家の居心地がよくなって、このまま久秀の言いなりのまま進むか、当主・三好長慶に心を開くか迫られる。
ルート分岐:久秀ルートor長慶ルート(分岐点は1箇所のみ。選択後はエンディングまで直行)
どちらを選んでも納得のエンディングです。
今作の久秀のイラストはいいですね。
松永久秀好きならイチオシのシナリオです。
ただ、あるシナリオの久秀の挿し絵(CG)は酷いです。
誰か別の絵師が書いたのか?っていうレベルの作画崩壊です。
ラストはいいのに、なぜここだけ?
三好三人衆は…まあ以降の作品でも言えるのですが性格が残念な美女です…
あるイベントでは小物臭が半端じゃありません。
No.2:島津家
いきなり戦場から始まり、回想ルートに入るのが導入です。
居酒屋で酔っぱらいの貴久(たかぴー)に会って、そこから軍師に召し抱えられるという大出世ルート。
安定の島津4姉妹が強力で、初心者御用達のルートです。
エンディングは弱ハーレムですね。
No.3:武田家
安定の武田家。
今作から信玄の病弱設定と、双子設定ができます。
信玄ちゃんカワユス。
ちなみに、隠しルートをプレイした後にもう一度正規ルートをプレイすると、また違った味が楽しめます(ちゃんと気づけたらの話ですが)。
No.4:伊達家
とにかく長い!長いルートです。
絵師は織田信長や信行と同じ人です。
支倉常長が好きならこの3をやりましょう。
支倉常長は主人公と婚約している状態です。
しかし、選択肢次第で…
ルート分岐:政宗ルートor常長ルート
シナリオはだれることなく終始安定した出来だと思います。
No.5:龍造寺家
龍造寺四天王(5人そろって四天王)も全部ユニーク化されているのが3です。
ただ…絵のレベルは一般道人作家レベルです。
設定はいいのですが、いかんせん線の引き方が酷い。
自分の絵心は0ですが、それでも…と言いたいです。
信行ちゃん初登場。
6番目にいいというわけではないのですが、如何せんやや「キャラの性格が」面倒くさいルート。
秀吉のグラフィックが気に食わない、性格も。
4であんなに良くなったのに。
まあ無印初代が酷すぎましたが。
ルート分岐:信長ルートor秀吉ルートor家康ルート
(複数回分岐あり。ゆえにシナリオ全回収が非常に面倒)
ラストのCGは織田信長の絵師が書いているので、他のキャラ(別絵師担当)と見違えるようになっています。
颯馬、お前誰やねん。
秀吉、もはや別人だろ。
以降は順番を付けていますが、同列と考えて差し支えありません。
No.7:上杉家
安定の上杉家…と言いたいのですが、上杉謙信の絵は非常にいいです。
ただ、主人公の設定に無理がありすぎます。
最初に主人公の身の上が分かるのですが、これは無理がありすぎます。
ツッコミどころ満載です。
No.8:毛利家
R18版では選択肢次第で誰と結ばれるかを選べます。
なんと姉妹の母親(元就)とも…
さすがに選択肢には吹きましたね。
ルート分岐:元就ルートor隆元ルートor元春ルートor隆景ルート
(元就を選んだ場合は他の3姉妹が不憫…)
小早川隆景、他と比べて絵(身長など)が小さすぎです。
秀包は以降の輝元ポジションで、毛利家の良心。
No.9:大友家
どうにも絵が気に食わないのが大友家です。
鉄板の立花道雪、高橋紹運、立花宗茂が出ているのはいいのですが、次作の4と比べると…
No.10:足利家
R18版では非常に好みが分かれるであろうルート。
洗脳(操られ)系主人公。
R18版ではとことんR18要素が満載です。
このシナリオ書いた人はだいぶぶっ飛んだ思考をしているのでしょうか。
ちなみに、三好と足利は史実でも繋がりがあるために、ここでも久秀関与してきます(直接的ではないですが)。
ただ、選択肢次第では久秀が完全勝利を収めることに…
ルート分岐:長慶ルートor久秀ルートor義輝ルート
上記の通り、「武将の切腹」設定のためにはルート続行である「義輝ルート」が必須です。
始めから足利家ルートがないのは、主人公・颯馬の立場があるからですね。
最初から足利家をやってしまうと、なぜ長慶や久秀と颯馬が関係があるのか分からなくなってしまいます。
この点の配慮はいいのか悪いのか…(シナリオ面ではいいのですが、武将の切腹の設定面では面倒極まりないです)。
さらに、このルートは特殊で、配下にできるユニーク武将は限られています。
主だった当主以外のユニーク重臣は片っ端から殲滅されて、配下にできません。
それゆえ、モチベーションが上がりません(ユニーク武将の仲間が増えないので)。
このルートの目玉は「切腹の有無」と言わざるを得ません。
No.11&12:北条家・最上家
北条家はともかくとして、最上家は蛇足感が否めません。
わざわざアペンドディスクで出す価値はなかったと思います。
公式サイトでは「シナリオ容量やイベントCGは本編のルート大名家と遜色なく」と書いていますが、嘘です(個人の感想)。
たった2大名家、合計18枚のCGで本編と遜色ないわけがありません。
そもそもどちらも「地方統一エンド」で終わる時点でボリューム不足です。
価格面を考えてもボリュームに見合うかどうかは微妙です。
「だらだらと長いSLGパートは嫌」と言う人にとっては地方統一エンドはちょうどいいのかもしれませんが。
まあ確かに本編全部をやった人にとっては地方統一エンドがちょうどいいかもしれません。
まとめ
まあPC(R18版)とCS版で大きな違いがあるのは刷新された足利ルートとR18要素くらいです。
どちらをやっても大差はありません。
今からやるなら中古ソフト屋でPC版を買うのが無難でしょう。
PSPでは画面も小さいですし。
なにより何度も言いますが「システムの古さが致命的」です。
4以降を先にやってしまうと、3以前をやる気がなくなります。
シナリオモードで召し抱え武将もなければ、ユニーク武将の切腹をさせない攻め方をしたりなど、その気になればリセット&ロードで乱数調整などのTASプレイを強いられます。
それでも自分は中古で買うのは嫌ですが。
だって、いちいちディスクドライブを空けるのが面倒ですし、読み込み不良に当たるのが嫌ですからね。
高い金を払うことになりますが、やるならDL版を買いますね。