普段ありふれた日常。
その当たり前について考えたことはありますか?
なぜ毎日太陽が昇って沈むのか?
なぜ風が吹くのか?
今回はその1つとして、「消しゴムで字が消せるワケ」について書き記します。
調べれば消しゴムメーカー(トンボ鉛筆など)が書いていますが、自分なりにまとめておきます。
そもそもなぜ紙に字が書ける?
「字が消せる」前に、「字が書ける理由」が重要ですね。
結論から書きますと、一言で言えば「紙に凹凸があるから」です。
もし紙に凹凸がない、つまり摩擦が全くない場合は文字が一切書けません。
紙に鉛筆で字が書けるのは、紙表面の凹んだ部分に、削れた鉛筆の粉が入り込むことで文字が書けるわけです。
どこかの大学で「紙に摩擦が一切ない場合、どうなるかを書け」という問題で、正解が「白紙」(摩擦がない紙ならそもそも文字が一切書けないので、回答そのものが書けない)という奇抜な問題が出された覚えがあります。
消しゴムで字が消せる理由とメカニズムは?
字が書けるのは「紙の凹部分に鉛筆の芯の粉が入ること」は上記の通りです。
では消すにはどうすればよいか、ですね。
上記の文字が書ける理由から、「紙から鉛筆の芯の粉を取り除けばよい」ということになります。
このことから、
①鉛筆の芯の粉を絡め取る性質
②絡め取ったものが紙に付着したままではなく、容易に取り除ける性質
の2つの性質が必要になります。
この性質から生み出されたものが「消しゴム」になります。
消しゴムの種類
消しゴムには材質として、「ゴム製」と「プラスチック製」の2種類あります。
ゴム製の場合はゴムの性質から、紙の表面を少し削り取って消すことになります。
プラスチック製の場合は、芯の粉を絡め取って消します。
現在生産流通しているものの多くは「プラスチック製」です。
プラスチックと言っても多種多様ありますが、大抵のものは「塩化ビニール樹脂」、通称「塩ビ」というものが主成分です。
化学的に大量生産が可能で安価なのが理由だと考えられますね。
まとめ
日常生活をしていて当たり前のように使用している道具や風景について考えてみると面白いものですよ。
今この記事を見ているために使っているであろう、PCやスマートフォン、携帯電話などの電子機器について、「なぜネットワークにつながるのか」、「なぜ映像が映るのか」を考えてみてはどうでしょうか。
世の中にはまだまだ分からない事象は多くありますが、製品として確立されているものは全て科学的に説明がつくものばかりですよ。