パン好きの方は非常に多いと思います。
手軽に済ませられますし、おにぎりと比較すると種類にもよりますがやや安価で味も豊富です。
しかし、バターやマーガリン、砂糖や添加物もたくさん入っていて「健康には良くない」と思っている人も多いはずです。
パンばかりで偏食だと自覚している人も多いでしょう。
そんな中数年前から話題になっている完全栄養食のパン「BASE BREAD」というものが出ています。
ネットで広告も出しているうえに、コンビニやドラッグストアでも置いている店も少なくないので知っている人は多いかと思います。
今回はその「BASE BREAD」についてどんなものか見ていきます。
BASE BREADの売りは?
最初にも書きましたが、最大の売りは「完全栄養食」です。
完全栄養食というのは、「1食あたりに必要とされる栄養素を1つの食品で満たすもの」と定義されています。
つまり、「それ1つを食べれば人間に必要な1食分の栄養素を満たすことができる食べ物」です。
ちょっと違いますが、それに近いもので最もよく知られているものと言えば「カロリーメイト」でしょう。
BASE BREADは完全栄養食パンです。
上記のカロリーメイトで例えるなら、そのままですが「カロリーメイトパン」です。
極論になりますが、このパンだけ食べれば人間に必要な栄養素を摂取できるわけです。
他の食事は必要ないと言えますね。
ではこのパンだけ食べればいいのでは?
ところがそうにもいきません。
完全栄養食はあくまで「必要な栄養素を摂取できる」だけです。
栄養素は取れても「最低限」にすぎません。
空腹感や満足感も満たせるように味や食感などできる限り工夫して作られていますが、パンの1つや2つを毎食毎食何日もずっと食べていては、いずれ「飽き」がきます。
なんでもそううまく行くものではないのです。
加えて、このパンにも他の欠点があります。
それは「炭水化物」と「ナトリウム」が不足している点です。
炭水化物と言えばコメなどに含まれている人間の活動に必要なエネルギー源です。
摂り過ぎは肥満などの原因になりますが、不足しているとエネルギー不足で活力が出なくなります。
ナトリウムも同様で摂取方は不健康の要因ですが、欠乏すると病気の原因になります。
つまり、表現はおかしいかもしれませんが「完全な完全栄養食」というわけではありません。
プラスアルファで何かしらを補ってあげないといけないわけです。
他に欠点はあるの?
あります。
それはこのパン自体の「コスパ」です。
まとめ買いするとお得に見えますが、それでも「完全自炊」には劣ります。
店舗にもよりますが基準価格は「1個300円」です。
外食に比べれば安いですが、自炊している人ならわかると思います。
自炊したほうが安いです。
食材を安売りの時にまとめ買い、まとめて作って作り置きすれば1食200円未満も十分出せます。
さらに、パンの特徴として「腹持ちの悪さ」があります。
米と比べて満腹感を得にくいため、朝食や昼食ならともかく、夕食にこのパンだけで済ませるには不向きです。
だいたい2時間もすれば空腹感が襲ってきてついつい間食してしまいますね。
間食をしてしまっては健康に良くないのは自明です。
じゃあどんな人に良いの?
このパンを進める点を挙げるとすれば
①パン1つや2つで栄養をパパっと摂りたい
②置き換えダイエットとして活用したい
といった具合でしょうか。
朝や昼の仕事のために手軽に食事を済ませたい、でもカップ麺などの不健康なもので済ませたくない人にとっては良いでしょう。
また、置き換えダイエットで栄養素をしっかり取りつつ、パン好きの人にとってはいいかもしれません。
まとめ
自分も「試してみようかな?」という考えがよぎりましたが、試していません。
そもそも自分は洋食があまり好きではなく、パンもめったに食べません。
確かに栄養素が豊富なのは魅力的ですが、単価が高めですし、腹持ちも良くないということで買わないようにしています。
普段パン食の人で栄養素に偏りがある人にとっては選択肢の1つなのは間違いありませんね。
気になる方はお試しセットもあるようなので試してみてはどうでしょうか?
ちなみに、味についてですが「チョコレート」が最も人気で「プレーン」は不人気らしいです。
プレーンはぱさぱさしていて、何か(ジャムやはちみつなど)をつけないと食べづらいそうです。