おそらく軌跡シリーズ屈指の難易度を誇るであろう、空の軌跡SCの《剣帝》レーヴェ最終決戦(難易度は最高のNightmare)の攻略方法について紹介します。
プレイしたのはもう10数年以上前の話ではありますが、攻略方法はしっかりと覚えています。
PC版やPSP版、リメイク版などいくつか種類はありますが、中でも仕様上極悪とされる「PSP版」で攻略方法を書きます。
<以下の画面はEvolutionの画像>
レーヴェの英語表記は「Loewe(発音で言うなら「ローウ」といった感じでしょう)」ですが、ドイツ語表記なら「Löwe」となります。
oの上の2つの点は「ウムライト」というもので、ヨーロッパの言語でよく使われているらしいです。
まあこれは余談ですが。
ちなみに、英語版の言語レベルですが、比較的易しく翻訳されています。
旧帝大7大学や東工大/一橋大、早稲田/慶応などを合格できるレベルであれば十分理解できるレベルです。
剣帝最終決戦について
まず、はっきりと言います。
ラスボスより強いです(ラスボスが誰かはストーリーを見ればすぐにわかることですがここではあえて割愛します)。
この戦いに勝つことができたならば、ラスボスが弱く見えるほどです。
その理由としては、圧倒的火力と機動力、そして何より剣帝を厄介な敵として挙げているのが「分け身(分身)」のスキルです。
SPDも速く、アーツを準備している間に「零ストーム」でアーツ駆動解除をされることも珍しくありません。
通常攻撃でも7000オーバーのダメージを余裕で出してきて、2回食らえばほぼ誰でも死亡です。
ボーナスでクリティカル状態で攻撃を食らえば大抵一撃即死です。
分身の仕様について
PC版では「分身は2体まで」だったのですが、PSP版では上方修正されて「最大7体まで」となっています。
なぜここまで大幅な上方修正をしたのか…
お供に「ライアットセイバー」が2体もいることを考えると、最悪の場合では
①レーヴェ本体
②分身7体
③ライアットセイバー2体
合計「10体」を同時に相手にすることになります。
ライアットセイバーは範囲攻撃(主に直進突進攻撃)や回復アーツも使用してくるので、まさに全体で隙なしです。
《剣帝》レーヴェの使用技
通常クラフト
・零ストーム
敵のアーツ駆動に反応し、アーツ駆動状態を解除する技。
《剣帝》自体の素のSPDが速いことも相まって、アーツ駆動→零ストーム→アーツ駆動解除の連続も珍しくないです。
口上は「遅い!」
Sクラフト
・鬼炎斬
第1Sクラフト。
《剣帝》の代名詞的な技。
初見ではその威力に圧倒され、絶望した人は数知れず。
範囲:中円
追加効果:気絶
備考:剣帝に近いほどダメージが増大します。
口上は「受けてみよ……《剣帝》の一撃を!ハァァァ!」
・絶技・冥皇剣
第2Sクラフト。
鬼炎斬を上回る《剣帝》の最大最強技。
英語名は「Dead Emperor Sword」。
範囲:大円
追加効果:凍結
高確率で開幕初手で使用してきます。
高難易度(特に難易度Nightmare)の場合、一発で即死する威力(よくて瀕死)なので確実に防ぎたいです。
口上は「燃え盛る業火であろうと砕き散らすのみ……ハァァァ……滅!」
(Evolutionでのボイスでは、「燃え盛る業火であろうと、砕き散らすのみ……冥皇剣!」と変わっています)
あと何故かレーヴェの利き腕は左なのに、この技の発動時は右手で剣を握っています。
両利きといえばそれまでなのでしょうが、違和感がありますね。
アーツ
・ティアラル
回復アーツ。
範囲:大円
回復量はシリーズによって異なります。
・アースガード
補助アーツ。
単体対象に一度のみ攻撃を無効化する効果を付与。
FC初戦から全戦で使用。
・シルバーソーン
攻撃アーツ。
範囲:中円+混乱付与。
《剣帝》の代名詞的アーツ。
エフェクトがカッコいいです。
ただし、鬼炎斬で気絶→シルバーソーン→通常攻撃でハメられて敗北した人も多いはず。
このアーツはFCの時点では味方は使用できないアーツでした。
SC以降では味方も使用できるようになり、喜んで使った人も多いと思います。
備考:SCで廃止された使用技
基本的に使用アーツに修正が加えられています。
削減されたので幾分かマシになったとは言えるかもしれませんが、分身が凶悪すぎてあまり弱体化になっていません。
・破砕剣
通常クラフト。
FC初戦(王宮戦)で使用。
単体対象へ強烈な物理攻撃+気絶付与効果。
この技とシルバーソーンのコンボで、初見で手も足も出ず敗北の涙を飲んだ人は多いはず。
(まあ初戦の王宮戦ではメンバー固定&不利ということもあり、勝敗問わずですが。自分はリトライして戦術を組みなおして勝ちに行きました)
・アースガード改
補助アーツ。
単体に攻撃を二度無効化する効果を付与する凶悪アーツ。
(ケビンの最大200CPから放たれるグラールスフィアのアーツ版(ただしこちらは単体対象)に近いです)
あまりに強力と判断されたためか、FC2戦目(王宮地下・封印領域)でのみ使用され、以降では使用されなくなりました。
もし、SCでも使用してきたら更なる絶望でしたね。
・アンチセプト零
補助アーツ。
アーツ封印効果を敵全体に付与するアーツ。
SCでは「零ストーム」で攻撃+アーツ駆動解除で十分と判断されたためか、SCでは使用されなくなりました。
余談:剣帝戦の勝敗について
この剣帝最終決戦では負けてもストーリーは自動で進みます。
FCの王宮戦(ロランス少尉戦)と同じく、勝ち負けは問わずストーリーの進行には影響をきたしません。
イベント内容が変わるといったものですね。
メンバーについて
ストーリーの都合上もあって
①エステル
②ヨシュア
の2人は固定です。
この2人は絶対に外せず、残る2枠のみ選ぶことができます。
攻略方法はいくつかあるのですが、まず1枠に「ケビン」を入れることをお勧めします。
理由は後述します。
残る1枠については、アーツ系に強い「クローゼ」をお勧めしたいですね。
こちらについてもちゃんと理由があります。
攻略方法
順を追って説明していきます。
仲間2人の選抜理由
まず、高確率で開幕初手で敵のレーヴェが第2Sクラフト「絶技・冥皇剣」を発動してきます。
技範囲:大円
付与効果:凍結
戦力が貧弱ならこの開幕初手の一撃で全滅するほどの凶悪さです。
まさに初見殺しです。
兎にも角にもこの技を防がないと話になりません。
しかし、レーヴェのSPDは速く、開幕先手であることがほとんどでしょう。
そこで「ケビン」が役に立ちます。
ケビンのSクラフト「グラールスフィア」は無敵効果を付与します。
CP200(最大)では「2回まで無敵付与」となります(200未満なら1回のみなので、使用する場合は可能な限り100ちょっとの時か、200の場合に使いましょう)。
開幕初手で先手でケビンのSクラフトを使えば今後有利に戦いを進められます。
途中でもどんどんグラールスフィアを使用して敵の攻撃を防ぎましょう。
これがケビンを採用する最大の理由です。
そして、序盤は敵に「クロックダウン」、味方に「クロックアップ」を使用します。
敵のSPDを弱体化させ手数を減らすために必須のデバフアーツと、こちらのSPDを上げて手数を増やすための必須バフアーツです。
そして、敵の攻撃はレーヴェを筆頭に凶悪なので、回復アーツ「ラ・ティアラル」もほぼ必須です。
大円範囲でほぼ全快に近い回復ができるアーツです。
さらにケビンの「グラールスフィア」はSクラフトである以上、多用できるわけではないので、絶対防御のアーツ「アースガード」も用意しておきたいです。
となると、アーツに強い味方が欲しいところですね。
そこで「クローゼ」の出番です。
防御や火力面では他と比べて心もとないですが、1つのラインが長くEPが高いので使えるアーツの豊富さは随一です。
以上が、ケビンとクローゼを採用する理由です。
次から戦術面を説明していきます。
序盤の戦術
まず当然ですが、戦闘開始前の準備としてHP満タン・CP満タン(200)は必須です。
加えて、装備も最適なもの(混乱と凍結防止はほぼ必須。ライアットセイバーが麻痺付与してくるので、できれば麻痺防止の装備もつけておくと良いです)にしておき、「ゼラムカプセル」も可能な限り温存して、ここで使用したいです。
上記の通り、レーヴェが開幕速攻でSクラフトを使用してくるのでケビンの「グラールスフィア」を速攻で使用します。
以降は敵に「クロックダウン」を使用しつつ、味方に「クロックアップ」を使用します。
①クローゼ
②ケビン
の優先度で付与すると良いでしょう。
クローゼが最優先なのはクローゼにどんどんアーツを使用してほしいからです。
クロックアップやクロックダウンだけでなく、ラ・ティアラルの回復アーツや、アースガードの補助アーツを効率よく使ってほしいからです。
中盤の戦術
中盤になってくるとレーヴェの分身が2~3体出ていることが多いです。
とにかくレーヴェの攻撃は通常攻撃でも致命打なので、ケビンのSクラフトやアースガードで防ぎます。
敵の行動順タイムラインを見つつ、ボーナスがクリティカルならヨシュアのSクラフト「幻影奇襲」で敵を一気に巻き込んで範囲攻撃をしましょう。
さらにここで「ゼラムカプセル」もどんどん使います。
ゼラムカプセルは「CPを200回復」するもので、ケビンに対してどんどん使用してください。
とにかく防御を固めないと話にならないので。
防御を固めたら、範囲攻撃アーツで複数の敵をまとめてダメージを与えたいです。
単体攻撃では分身を増やされたらどんどん不利になるので、まとめて一掃できる大円攻撃アーツ「コキュートス」などが便利です。
後半の戦術
ライアットセイバー2体はさっさと倒しておきましょう。
回復アーツも地味に面倒ですからね。
上記の通り、ヨシュアのSクラフト「幻影奇襲」を何度かしていれば倒せるはずです。
後は中盤と同じです。
②ケビンのSクラフト「グラールスフィア」や補助アーツ「アースガード」で常に防御を固める
③攻撃のチャンスがあれば範囲攻撃をする
この流れで大体いけます。
万一連撃を食らって倒された場合
分身が大量に出された場合です。
レーヴェの通常攻撃2回を連続で食らって倒されてしまうことはよくあります。
その場合は即座にアイテムを使って復活蘇生させましょう。
こちらの手数が減ってしまった状態では圧倒的に不利です。
回復アイテムで復活→ケビンのSクラフト「グラールスフィア」で絶対防御付与が理想の流れです。
余談
クローゼは打たれ弱くても、使えるアーツの豊富さでめちゃ便利!
<空の軌跡SC EvolutionのクローゼSクラフト画面>
「今だ…!光よその輝きで傷つきし翼たちを癒せ…。リヒトクライス!」
クローゼのSクラフトってどれも結構早口なので声優泣かせかもしれませんね。
軌跡シリーズはシリーズごとに絵師が変わって、初代プレイ時からブランクがあると、変貌に戸惑います。
クローゼの第2Sクラフトは「サンクタスノヴァ」ですが、よく「サンタクスノヴァ」と間違って書かれるのをよく見ます。
恩恵を意味する「Thank(サンク)」と覚えればよいでしょう。
ちなみに口上は「万物の根源たる七耀を司るエイドスよ、その妙(たえ)なる輝きをもって我等の脅威を退けたまえ。光よ!我に集いて魔を討つ陣となれ!サンクタスノヴァ!」とすごく早口です。
Evolutionってこんなに画像が変わっているのですね。
ただ、ボイスは取り直しであり、声優さんも年を取って声質が変わっているのがよく分かります(男性も女性も)。
月日の流れは残酷です…
まとめ
上記の戦術は鉄板ではありますが、「出される分身の数」という運要素が大きく絡みます。
2体までならまあまあ勝てるのですが、3~4体以上出されるとほぼ絶望です。
なにせ相手の手数が増えるだけでなく、そもそもが強力ですからね。
出される分身が多かった場合は素直に諦めて再挑戦するのが無難です。
この戦いでは状況によりますが、ゆうに15分以上かかりますからね。
勝ったときの達成感は凄まじいです。
是非、悪夢という名の最高難易度に挑んでほしいです。
余談
軌跡シリーズは2004年のPC版。空の軌跡FCからやっていますが、「閃の軌跡」からプレイをやめました。
詳細な理由は別記事で書こうと思いますが、「零の軌跡」から絵師が変わったこと、ストーリーがどうにも肌に合わなかったことが原因です。
それでも「碧の軌跡」までは頑張ってやりましたが。
「閃の軌跡」以降のキャラは断片的にしか知りません。
プレイを再開することも考えましたが、おそらく再開することはないでしょう。
相変わらずキャラは良いのは聞き及んでいますが、ストーリーが肌に合わない以上(未プレイなのにストーリーがどうこうと語るのは烏滸がましいのは承知です)プレイするのをためらってしまいます。
しかし、どこまで話を広げる気なのですかね?
まだまだ未発表のキャラも多いので、完結作が出るのは2030年以降になるとは思っています。