またまた、日常生活に関係のないことを考えてしまいました。
どうも時間があると色々なことを考えてしまう癖がありましてね…
今回は「禁錮」について書いていこうと思います。
ニュースでも聞く言葉なので、ニュースを見たりする人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「禁錮」とは?
禁錮は「きんこ」と呼びます。
禁錮という書き方以外に、禁固と書かれることがありますが、一般的には「禁錮」と書くことが多いようです。
禁錮とは日本の刑法上の刑事罰の1つで「労働の義務がない拘束刑」です。
懲役は労働の義務があるのに対し、その労働の義務がないのが禁錮というものです。
そのため、刑の重さで言えば懲役>禁錮となりますね。
もちろん、その刑罰の重さで期間が長ければ一概に言えないですが。
禁錮になるとどうなるのか?
上述の通り、労働の義務がないので、刑務所の独房に閉じ込められて1日を過ごすことになります。
こう書くと、「なんだ、働かなくていいならだらだらと寝て1日を過ごせばいいだけじゃん」と思う方が多いでしょう。
ところがそう甘くはありません。
刑事罰である以上、刑務所に入れられてそんな甘い刑があるわけがありません。
以下のような制約が課せられます。
・毎日決められた時間に起きる
・他の受刑者と同様、懲役受刑者が働いている時間は起きていないといけない
・起きている間は正座ないしは胡坐で過ごす(壁にもたれかかるのも不可。過ごし方は読書などが可。手紙を書くもよし。もちろん書物の持ち込みなどは刑務官の許可が必要)
・基本的に刑務官の方(通路側)を向いて過ごす(後ろを向いて勝手なことができないようにするため)
・当然ながら1日中刑務官の監視付き(朝起きてから寝るまで。勝手なことは一切不可)
かなり制約が多いです。
もし、寝ようものなら刑務官から厳重注意の叱責があります。
背いたり、何度も注意を受けようものなら更に受刑期間が長くなる可能性があります。
禁錮は苦痛?
はっきり言って「働かなくていいものの自由を奪われて狭い部屋で1日を過ごす」のは非常に苦痛です。
狭い、できることが非常に制限されている(当然時間単位で1日は決められ、刑務官には絶対服従)となると想像以上に精神に来るそうです。
中には「懲役刑の方がマシだった」なんていう人もいるそうですね。
そのため、独房を出て身体を動かしたいということで「自ら願い出て刑務作業をする人が多い」とされています。
禁錮受刑者には刑務作業は義務ではありませんが、許可が出れば従事することが可能です。
作業には報酬もあり、そのお金で好きなものを買ったりすることも可能です(嗜好品など。もちろん刑務所内に許可設置されているもの)。
まとめ
禁錮だから軽い罪、働かなくていいし、刑期満了まで独房でダラダラ過ごせばいい、なんてことは甘い考えです。
例えば、5年禁錮となると独房で刑務官の監視を1日中受けながら5年間も過ごさないといけません。
想像以上に精神的苦痛を受けます。
だからこそ刑事罰として制定されています。
普通に暮らしていれば刑事罰を受けることはありませんが、もし懲役でなく禁錮という刑を受けても当然前科持ちになり、自由を奪われ苦痛を受けることになるので注意してください。