「高知県」は東西に広がる地形で、県内全土に海・山・川の豊かな自然があふれ、ほぼ中央に位置する高知市が観光の拠点となっています。
高知市内には、400年以上の歴史を持つ史跡「高知城」や、坂本龍馬像のある「桂浜」など高知を代表する名所が多くあります。
路面電車に乗って、高知の名物グルメを楽しめる「ひろめ市場」や、300年以上続く「日曜市」へ行けば、最旬の高知の魅力を満喫できます。
お土産探しにもおすすめです。
この記事では、高知市内の外せない観光スポットと、高知グルメについて紹介します。
※この記事は2022年8月時点執筆のものです。
昨今の物価高などの影響により値上げや一部施設が閉鎖している可能性があります。
訪れる場合は最新の情報をネットなどでお調べください。
高知市内の観光のポイント
まず高知駅南口すぐの観光案内所「とさてらす」に立ち寄り、パンフレットや観光情報を手に入れるのがおすすめです。
高知駅前の観光広場に並ぶ「土佐三志士像」は、有名なフォトスポットです。
乗り方は通常のバスとほぼ同じです。
後方の乗車口から乗って整理券を取り、降りる際には降車ボタンを押下し、電光掲示板に表示されている運賃と整理券を運賃箱に入れて前方の降車口から降ります。
桂浜・牧野植物園へは「MY遊バス」を利用しましょう。
路面電車(200円区間内)の運賃無料、観光施設の入場割引などのお得な特典が付いています。
「とさてらす」でも購入できます。
料金
・桂浜券 大人1,000円
・五台山券 大人600円
高知市の観光スポット
定番をおさえた高知の主要な観光スポットをまとめていきます。
桂浜(坂本龍馬像)
太平洋を望む海岸で、土佐民謡「よさこい節」にも詠われている高知市を代表する景勝地です。桂浜は潮の流れが速いため、遊泳は禁止されています。
太平洋を向いて立つ「坂本龍馬像」は、定番のフォトスポットです。像の高さは5.3m、台座まで含めると13.5mほどにもなり、迫力ある大きさです。
毎年4月上旬からの約2ヶ月間と9月中旬からの約2ヶ月間は、龍馬像の隣に特設の展望台が組まれます。同じ目線を体感できるイベントとして注目を集めています。
また、桂浜の周辺にはさまざまな露店が出店しています。高知名物のひとつ「アイスクリン」は外せない定番スイーツです。
バス停「桂浜」下車 徒歩 約5分
高知城
1603年に本丸が完成し、土佐藩初代藩主の山内一豊が入城しました。
城全体が完成したのは一豊の没後で、2代目藩主の台の1611年とされています。
400年以上の歴史ある城で天守には古い様式が残っています。
1727年の大火でほとんどが焼失しましたが、1753年にほぼすべてが創建当時の様式で再建されました。
瓦や壁の色が鷹の羽の色に似ていることから「鷹城」とも呼ばれています。
夜間には22時までライトアップが行われ、幻想的な雰囲気が楽しめます。
電停・バス停「高知城前」下車 徒歩 約5分
開館時間…9:00〜17:00
入館料(天守・懐徳館)…大人420円
高知県立牧野植物園
高知県出身の植物学者「牧野富太郎」の業績を記念して1958年に開園しました。
約8ヘクタールの敷地内には、博士ゆかりの野生植物など約3,000種類以上の植物が栽培されています。
温室では珍しい熱帯植物や滝が流れ落ちるジャングルゾーンなど、熱帯雨林を旅しているかのような雰囲気を満喫できます。
ほかにも土佐の自然を再現したエリアなどもあり、それぞれに四季折々の植物の美しさが表現されています。
レストランやカフェ、ショップも併設しています。
ボタニカルショップでは、牧野博士が描いた植物図をモチーフにしたタンブラーやTシャツ、植物園オリジナルブレンドティーといったグッズが豊富に揃っています。
MY遊バス「牧野植物園正門前」下車すぐ
開園時間…9:00〜17:00
入園料…大人730円
高知のグルメスポット
地元の人も集まる高知の美味しい料理を味わいながら、食文化や名産品を楽しめる2大グルメスポットを紹介します。
ひろめ市場
高知のご当地料理が食べられるフードコートとして、1998年の開業以来20年以上続く人気のグルメスポットです。
食べたい料理を提供しているお店に行き注文し、家族や仲間とシェアして楽しめます。
ひろめの名称は、土佐藩の名家老「深尾弘人蕃顕(ふかおひろめしげあき)」の屋敷跡付近にあり、かつて一帯が弘人屋敷(ひろめやしき)と呼ばれていたことに由来しています。
飲食店が約50、物産店が約10あり、土佐料理のほかにもエスニック料理やステーキなど多彩なメニューが揃います。わら焼きのカツオの塩たたきは絶品です。
空席のどこに座っても良いですが、混雑していれば相席になることも度々あります。
特に夜間は満席のことが多いので、ランチで訪れるかテイクアウトで楽しむのが良いかもしれません。
食後のプラスチックトレーや紙ゴミは自分でゴミ箱に捨てます。
お皿やグラスはスタッフが回収してくれます。
電停「大橋通」下車 徒歩 約2分
営業時間…9:00〜23:00(日曜日は朝7:00から営業)
※営業時間は店舗によって異なる
日曜市
1690年から続く街路市です。全長約1kmに渡って約300店が軒を連ね、朝市ではなく終日開催のマーケットとしては日本一の規模を誇ります。
日曜市名物の揚げたての「いも天」や、山菜やゆず果汁を使った「田舎寿司」などの高知の郷土料理が気軽に楽しめます。
お土産物も手作りの干物やジャム・無農薬のハーブティーといった食品から、可愛い籠バッグなどの雑貨や工芸品まで幅広いジャンルの商品が揃っています。
宅配業者の受付ブースもあるので買いすぎても安心。
日曜市は東西に続くマーケットで、西側には高知城が位置しています。
そのため東側の最寄りの電停「蓮池町通」側から散策すると効率良く両方を見て回れます。
電停「蓮池町通」下車 徒歩 約3分
営業時間…毎週日曜6:00〜15:00頃
高知観光まとめ
高知市は高知県の中心地として賑わい、毎年8月9〜12日の4日間に渡って開催される「よさこい祭り」は、高知の夏の風物詩として全国各地に広がるほど有名です。
高知県南西部の四万十川・足摺岬、東南部の室戸岬までは距離があるため、移動には時間がかります。もし足を延ばすなら、公共交通機関の路線網や本数が少ないので、レンタカーを利用しての観光が便利です。
坂本龍馬を中心に幕末の歴史に思いを巡らせ、高知ならではのグルメや自然の絶景を満喫できる高知の旅へ出掛けてみませんか。