まーた、個人的に面白いことを思いついたので記録に残しておきたいと思います。
小学生ですら知っている「幕府」がこの令和にできるか、そしれもし「令和幕府」が誕生するとすればどうなるかを考えてみたいと思います。
そもそも「幕府」とは?
幕府と言えばこの日本の歴史上、何度か誕生しています。
藤原家の衰退による公家政治から、初めて武家政治へと移った「鎌倉幕府」が最初の幕府です。
その後、室町幕府を経て、最も長く続き最後の幕府となった江戸幕府の3回です。
そもそも幕府とは何なのでしょうか?
幕府とは朝廷(天皇をトップとした公家政治方)から「征夷大将軍」の地位を授かった武家を首領とした「武家政権」のことです。
このことから「日本の政治を武家が握って支配する機関」を「幕府」と言います。
征夷大将軍とは「蝦夷(現在の北海道)」を「征伐する将軍(=武家を率いるトップ)」を意味します。
つまりは、征夷大将軍とは天皇に認められた武家の中でもトップの人と言えます。
もともとは天皇より授かることから朝廷の一機関(今でいう政府機関の1つ)にすぎなかったのですが、いつからか朝廷が衰退して逆に朝廷より実力をつけてきた武家が「武家としてトップであることを象徴する天皇からのお墨付き」の意味合いが強くなってきました。
この令和のご時世に幕府は誕生する?
江戸幕府が滅んで、明治維新が起こったのが1868年(明治元年)です。
江戸幕府が成立したのは1603年で、実に江戸時代は「265年」も続きました。
これを考えると明治維新から今の令和の時代まではまだ「155年」にすぎません。
つまり約150年前までは武士が刀を振り回していたというわけです。
如何に明治以降に日本が現代化したのかがよく分かりますね。
さて、そんな明治維新後、約150年しか経っていないこの日本に再度幕府が誕生するかということですが、現実的に考えるなら「あり得ない」と言えます。
こう考えられる理由はいくつかあります。
現日本政府は権力が分割化されており、全てを中枢支配下に置くのは難しい
まず日本を支配するには政治の中枢を支配し、軍(日本では軍隊は憲法上組織を禁じられているため自衛隊)や警察を支配下に置かないといけません。
更に政府中枢を支配しても、日本は「地方自治法」により「各都道府県に首長となる知事」が存在します。
それらも当然「全ての知事を支配」しなければなりません。
このように日本では独裁政権が作られないように、政治機能などが分割されているため、それらを一手に手中に収めることは非常に困難です。
もし仮に可能にするなら
・反乱を鎮圧できるだけの資金や組織を立ち上げる
など非常に手間や資金が必要になりますね。
もちろん画策途中で警察などに見つかれば「内乱罪」が適用されて、首謀者は最悪死刑です。
それだけのリスクを冒してまでやろうとする人はまずいないでしょうね
そもそも「幕府」を名乗る必要があるか
根本的な話になりますが、そもそも「幕府」を組織する必要があるかですね。
幕府とは上に書いた通り、「武家政治」の象徴です。
言ってしまえば、刀を振り回す武士が再度日本を支配する、なんてことは時代齟齬です。
時代は科学技術が発達した時代、武士が再度復興するなんてことはそもそも起こりえないのです。
軍隊に似た組織ができて、クーデターを起こすならまだ可能性はあるかもしれませんが、わざわざ武士を復興させて、天皇家から征夷大将軍の地位をもらう、なんてことはどう考えてもこのご時世には考えられないのです。
まとめ
政府を脅かして国家転覆を目論む集団が現れる可能性はあったとしても
・まず初期段階で鎮圧される可能性が高い
・政府を支配下に置けたとしても、各自治体まで支配できるほど権力を集中させることは困難
・そもそも武家政治である必要性がない(近代技術が発達した時代に、武士を再興して支配する必要がない)
などの観点から「幕府」が再度出てくることは今後あり得ないと断定していいですね。