長崎県は古くから国際貿易の拠点として発展してきました。
江戸時代の鎖国下においても、交易の窓口としての役割があったことから独特の文化が根付いています。
世界文化遺産の「大浦天主堂」や洋館などの風景、チャイナタウンの「長崎新地中華街」を散策したり、夜にはロープウェイで夜景を観に行くのもおすすめです。
この記事では、長崎へ旅行したら訪れたい定番の観光スポットとお土産を紹介します。
※この記事は2022年8月時点執筆のものです。
昨今の物価高などの影響により値上げや一部施設が閉鎖している可能性があります。
訪れる場合は最新の情報をネットなどでお調べください。
長崎市内観光のポイント
長崎へのアクセスは、長崎空港まで飛行機を利用する方法や新幹線に乗り博多駅でJR特急かもめに乗り換えて長崎駅まで行く方法が従来の主な交通手段でした。
ですが、鉄道では特急ではなく2022年9月23日より「西九州新幹線」が開通し、アクセスが格段に良くなりました。
特急の乗り換えは不便で、時間もかかって大変でした。
京阪神からは夜行の高速バス直行便も運行しています。
長崎市内の主な観光スポットは、路面電車と徒歩を利用して効率よく周ることができます。
長崎市内の観光スポット
長崎には異国情緒が漂う街並みや江戸幕府がキリスト教の禁教令を布告した後も密かに信仰を続けたキリスト教徒(潜伏キリシタン)の信仰心を象徴する教会など独特な観光スポットが多く伝わります。外せない観光スポットをまとめていきます。
大浦天主堂(日本二十六聖殉教者聖堂)
1862年にキリシタン禁止令による26人の殉教者が聖人に列せられたのを受けて捧げられたカトリックの教会です。
正式名称は「日本二十六聖殉教者聖堂」といいます。
1865年に大浦天主堂を訪れた潜伏キリシタンが『自分たちはキリシタンである』と信仰の告白をした「信徒発見」の歴史的な場所とされています。
ゴシック様式の外観や内部のアーチ型の天井やステンドグラスが美しく厳かな雰囲気が漂っています。
電停「大浦天主堂」下車 徒歩 約5分
バス停「大浦天主堂下」下車 徒歩 約5分
拝観時間…8:30〜18:00
拝観料…大人1,000円
グラバー園
スコットランドの貿易商トーマス・ブレーク・グラバーの旧邸宅をはじめ、9棟の伝統的建築物を見ることができます。
春の4〜5月頃の庭園は、色とりどりの花々が咲き誇りとても華やかに。
レンタルドレスの着用体験、レトロなカフェでのティータイムも楽しめます。
園内の石畳の中に2箇所だけハートストーンと呼ばれるハート型の敷石が埋め込まれており、見つけると恋愛が成就したり良いことが起きるというジンクスがあります。
約2年に渡り行われていた旧グラバー住宅の改修工事が2021年11月に完了し、一般公開されました。
電停「大浦天主堂」下車 徒歩 約7分
開園時間…8:00〜18:00(夜間開園スケジュールは公式サイトで公開)
入園料…大人620円
長崎孔子廟
中国山東省の総本山なみの伝統美を凝らした日本で唯一の本格的中国様式の聖廟です。
中国の廟において神様と皇帝以外は通行禁止だった「儀門」の先には、木造の神殿「大成殿」があり、その奥に併設の「中国歴代博物館」では孔子の教えや中国文化を感じられる貴重な品々が展示されています。
電停「石橋」下車 徒歩 約3分
開館時間…10:00〜16:00
入館料…大人660円
長崎新地中華街
横浜・神戸と並ぶ「日本三大中華街」のひとつとしても知名度が高い日本で最初のチャイナタウンです。
東西南北の合計約250mのコンパクトな十字路に、約40店舗が集まっています。
端から端まで徒歩で約15分なので、観光スポットの間の休憩や散策にちょうど良いです。
食べ歩きグルメのほか、長崎名物のちゃんぽん・皿うどんが味わえます。
電停「新地中華街」下車 徒歩 約2分
稲佐山公園展望台
2021年開催の夜景サミットにおいてモナコ・上海と並び「世界新三大夜景」に選ばれた長崎の夜景観賞も見逃せない観光のひとつ。
稲佐山(いなさやま)の標高333mの山頂展望台からは、市内全景を360°望めるため県内屈指の夜景観賞スポットとして親しまれています。
アクセスは、バス停「ロープウェイ前」を下車し、長崎ロープウェイ「淵神社駅」から「稲佐岳駅」までロープウェイで約5分、そこから徒歩で約2分です。
山の上なので防寒対策はしっかりめにしていきましょう。
長崎のお土産
長崎らしい異国文化の伝わるお菓子や新しい注目スイーツ、雑貨などのお土産がたくさんあります。
その中から最新の人気お土産をまとめていきます。
NAGASAKI RUSK(すみや)
長崎銘菓のカステラをラスク用に開発し、じっくりと乾燥焼きをしてサクッと食感に仕上げたラスク(1缶10枚入り 各1,100円)です。
日持ちがするので気軽に渡しやすいお土産。
レインボーワッフル(Bon patty)
1990年に長崎で生まれたフワフワ食感の見た目も鮮やかなレインボーカラーのワッフル(7個入り 1,350円)です。
お取り寄せスイーツとしても話題となっています。
カステラ箸置き(長崎雑貨 たてまつる)
スライスしたカステラの間に箸の先を置くデザインの箸置き(1,200円)です。
お店オリジナルの陶器製品で、インテリア雑貨として置いても可愛いです。
長崎市内の観光まとめ
長崎には異国文化のもとで発展してきた街並みと観光スポットが数多くあります。
長崎市内の主要なスポットへは、徒歩と路面電車で周れる利便性の良さも魅力です。
日本一の広さを誇るテーマパーク「ハウステンボス」は、長崎県佐世保市にあります。
オランダの街並みを再現した花と光のリゾートは国内外から人気です。
ほかにも、五島列島・壱岐島・対馬など多くの離島を含み、島の数は47都道府県中で1位という特徴もあります。
ぜひそちらにも足を延ばして独自の文化を感じてみて下さい。