ゲームとCADで趣味全開!

ゲームの世界をCADで現実にする。3Dモデルを作るのが得意です。他にゲームとしてプリコネやディスガイアシリーズの攻略などを書いています。

【遊園地回顧】奈良県にある(+あった)遊園地について

昨今、娯楽の多様化と少子化、経済の悪化などにより日本から数々の遊園地が消えています。

もはや安泰と言える娯楽施設は

東のディズニーランド(ディズニーシー)

西のUSJユニバーサルスタジオジャパン

くらいでしょうか。

もちろん他にも数々の有名施設はありますが、この2つがあまりにも飛びぬけています。

 

さて、今回は自分の実家がある(とはいえ、田舎すぎて何年も帰っていない)「奈良県」にある(あった)遊園地について紹介します。

 

西日本唯一の内陸県、娯楽の少なさ、胸を張って言える美味い名物料理(奈良漬?柿の葉寿司?地元民で好んで買う人は少ないと思いますよ)のなさからあまり奈良県のことは好きではないのですが…

(歩けば史跡、地面を掘れば史跡と歴史好きにはたまらないのでしょうが、住むには不便だと思っています)

 

 

 

 

あやめ池遊園地(閉園済み)

おそらく最も自分が行った遊園地でが「あやめ池遊園地」です。

残念ながら、奈良三大遊園地で最も早く閉園しました(2004年6月6日)。

最寄り駅は「菖蒲池駅」で、短い横断歩道を渡れば入口と、駅から徒歩1分未満の立地でした。

平日は急行は通過する駅なのですが、土日は臨時停車するという恩恵を受けていました。

 

 

余談ですが、この次の駅が「大和西大寺駅」で、かの安倍晋三・元首相が被害を受けた場所です。

(前の駅は「学園前駅」で帝塚山学園がある駅です。この場所はやたらと住宅地や団地が多く、塾なども昔から多いです)

この駅は昔と比べると非常に開発されて(天理や橿原神宮、名古屋、京都方面など分岐点になる駅ですので)、豊かになりました。

ただ昔から、ならファミリー(通称・ならファ)だけは変わらず営業しており、子どもの頃まだイオンなどがなかった時代はよく行った覚えがあります。

(事件の場所も昔からずっと変わらぬ風景でした)

 

 

ここで小学校の頃に書初めをした覚えもあります。

(ちなみに、筆者は毛筆・硬筆ともに最高段位8段を11歳で取得しました。トロフィーや数々の賞状を取得し、吉野神宮に奉納を何度もしたことがあります)

加えて、隣接するボウリング場にも入ったことがありますね。

 

もっぱら好きだったのが観覧車やゆっくり走る乗り物でした。

逆に絶叫系は非常に苦手で、空中回転物やジェットコースターには一切乗りませんでした(2、3回は親と一緒に乗った覚えがあります)

園内を走る(移動のため)乗り物は景色もよく、非常に良かったですね。

イベントも豊富で、ショーや展示会もよくやっていた覚えがあります。

 

行っていたのはもっぱら幼いころの2000年前後だったでしょうから、一切写真は持っていません。

おそらくインスタントカメラで親が残してくれているでしょうが。

もうすでに閉園して跡形もない遊園地ですが、10年前だったらスマホで写真を撮って残していたでしょうね。

 

現在は更地にされた後に住宅地となりました。

 

 

1993年のあやめ池遊園地の様子(Wikipediaより引用)


おそらくネガを現像したであろう写真ですね(右下の撮影日が時代を感じさせます。ちなみに筆者はこの時点では生まれてまだ少ししか経っていないころでした。当然、このころに訪れたことはありません)。

この風景はジェットコースターからでしょうか(池にはみ出たコースターがあやめ池遊園地の一番の売りでした)。

ちなみに、撮影日の近くにある「スワン」の乗り物が大好きでした。

脚で漕ぐタイプの乗り物で、ジェットコースターを見ながら池を一周するのが楽しみでしたね。

 

 

最後の日に訪れた人が記録を残しているので、当時の様子を見たい方はこちらから。

drkssk27.web.fc2.com

 

大人になった今から思えば、ツッコミどころ満載ですね(著作権もろもろグレーゾーンぶっちぎりです)。

純粋だったあの頃に戻りたい…

ちなみに、2000年前後からかなり年季が入った状態でした(色褪せた看板や錆びた鉄柱などなど)。

2004年閉園まぎわの写真も、まんま自分が行っていたころと全く変わらないです。

ただ、非常に人気が高かった遊園地です。

常に人であふれていて、イベントもよくやっていたりと活気があったのは間違いないです。

 

惜しむらくは時代の流れと競合ですね。

上の方は1回しか行っていないようですが、奈良地元民としては何度行っても新鮮さがあった思い出です。

アトラクションとしては目立ったものはジェットコースターくらいですが、子どもと来るには非常に良い場所だったのは間違いありません。

 

 

 

奈良ドリームランド(閉園済み)

こちらもあやめ池遊園地と同じく閉園済みです。

2006年8月31日に閉園しました。

 

当時はまだ学校に通う身であり、奈良県民には新聞や広告と一緒に「半額割引券」が配布されていた記憶があります。

残念ながら行く機会がありませんでした。

 

ディズニーランドができる前には「日本一の遊園地」でした。

今の人には信じられないでしょうが、高度経済成長期の1970年代には年間150万~160万人もの来場者がいたそうです。

なにせ「ディズニーランドの日本版」の触れ込みでしたからね(当時の報道より)。

全国各地から奈良のドリームランドにこぞって来ていたのです。

今からだと考えられないですね、奈良が日本の娯楽の中心だったなんて。

 

行った覚えはないのでずが、親に聞くと1回は行ったことがあるようです。

(当時は幼すぎたのでしょうか)

 

現在は放棄された施設のようになっており、不法侵入(主に廃墟好きによる)が後を絶たないようです。

もちろん土地所有者がいるので、管理者の許可なく入れば警察に不法侵入で逮捕されます。

はっきり言って許可なく立ち入る不法侵入廃墟マニアには言葉が悪いですが反吐が出ますね。

(自分の家に見知らぬ人がいきなり入ってきて不愉快に思わない人はいないでしょう)

興味本位でも許可なく私有地に立ち入るのは厳禁です。

 

 

奈良ドリームランドの風景(Wikipediaより引用)


実は閉園する前から道路には亀裂が走ったり、整備不十分な状況でした。

晩年は規模に見合わない客の少なさで、まさにゴーストタウンを歩いているような状況だったそうです。

不人気が不人気に拍車をかけていました。

 

ただ、調べてみると

休園日は毎週火曜日(夏・冬・春休み期間は毎日営業)。

しかし、2002年途中からは土曜・日曜・祝日のみの営業となり、平日は休園していた(夏・冬・春休み期間とその前後は毎日営業)。

→地元民ですが、知りませんでした(単に興味がなかっただけですが)

 

なお、遊園地の収益としては末期でも夏季のプール営業だけで年間の営業が維持できるだけの集客力・収益力はあった。

→到底そうは思えなかったのですが…(園内の荒廃と来園者数から察するに)

 

 

ちなみに、有志が当時の奈良ドリームランドのサイトを保存しているようです。

tw.silk.to

 

まあ今見ても懐かしいですね。

アルバイトの給与の安さ(当時の時点)には驚愕しましたが、「奈良では」バイトで時給900円あるのは非常に高めでした(普通に時給800円未満がザラでしたので)。

 

 

 

生駒山上遊園地(現在も営業中)

実は最も近くにある遊園地でありながら、1回も行ったことがありません。

理由は「アクセスが不便だから」です。

 

アクセスは電車の場合は「ケーブル線」に乗らないといけません。

近鉄生駒駅から「鋼索線(ケーブルカー)」に乗っていきます。

生駒駅自体は大阪などから直結していますし(大阪メトロ中央線や阪神なんば線と直結)、特急も停車するので便利な駅ですが、そこからが問題なのです。

日常的に生駒駅は過去に利用していましたが、このケーブル線に特定の目的以外で乗る人はまずいません。

この線に乗る人は以下の2つの目的の人が大半でしょう。

 

宝山寺(霊山として有名)への参拝

生駒山上遊園地に行く

 

①の目的の人はほぼ見ないので、もっぱら生駒山上遊園地への目的で乗る人がほとんどです。

近鉄としても前面に生駒山上遊園地へはケーブル線利用が便利と推しているので間違いないでしょう。

なお、親に直接聞いたのですがここは車で来る人も意外と多いそうです。

 

ちなみに、生駒山上遊園地の名の通り、遊園地が生駒山にあり「奈良県生駒市)」と「大阪府東大阪市)」にまたがっています。

一等三角点もあり、園内で大阪と奈良を行き来できるわけです。

 

なんと、1週間前には新しいアトラクションを作っているではありませんか!

 

www.ikomasanjou.com

 

他にもレストランをリニューアルしたりなども。

(実は平成半ばには既にシャッターが下ろされ、さながら廃墟のレストランがあったようです。正直、イメージが悪い状態でした)

いやぁ、凄いですね。

奈良最後の遊園地ともあって力を入れているのでしょうね。

 

実はこの生駒山上遊園地入園料はありません

というより、入園ゲートが存在しないので誰でも無料で入れます。

もちろんアトラクションを利用するにはお金がかかりますが、単純に散策するなら無料でできるわけです。

ディズニーランドやUSJと違って、子どもを見守るだけなら親にとっては非常に有難いです。

 

ガチで1回行ってみたいと思っています。

ただ、なにせ今住んでいるところから遠いので長期休暇を取って帰省がてらでもしないといけないのが…

しかも冬の奈良、しかも山上は雪が積もりやすいですし(公式Xでも最近吹雪いて、雪が積もったと載せていました)。

 

 

 

実は、「最も早く潰れるであろう遊園地は生駒山上遊園地」と思っていたのですが、まさかあやめ池遊園地が最初につぶれて、奈良ドリームランドが次につぶれるとは思いもしませんでした。

 

営業は厳しいでしょうが、続けられる理由はこの場所が「国定公園に指定されている」からだそうです。

他の用途(住宅地に転用)などが国の許可なくできないためだからかなと思っています。

 

 

 

USJの力には勝てない現実

まあ奈良県の遊園地が閉園に追い込まれた一番の理由としてはUSJユニバーサルスタジオジャパン)」ができたのが決定打でしょうね。

加えて、USJより約20年ほど前に東京ディズニーランドが開園(開園日は1983年4月15日)したせいで、東日本の客を中心に取られてしまったのが崩壊の始まりでしょう。

やはりディズニーにかなうキャラはそうそうないですからね。

 

USJに行くには、生駒から快速列車(もしくは急行)に乗って鶴橋で下車、そこから環状線ゆめ咲線)に乗り換えてすぐですからね。

USJは開園当初は、「スパイダーマン」、「ジュラシックワールド」、「ジョーズ」、「バックトゥザフューチャー」あたりを楽しめば、「3回で飽きる」と言われていました。

(実際、2回行けばもう目玉は乗りつくせるレベルでした)

 

それが今や数々のコラボ(マリオやハリーポッターなどなど)とコラボして、ディズニーランドと双璧を成すテーマパークになりましたね。

西日本の娯楽を一気に掻っ攫っていきました。

 

まだまだ遊園地などはあるのですが(東条湖おもちゃ王国など)、それでもUSJに比べると厳しい経営を強いられていると思います。

願わくば、後世の歴史のためにも存続をしてほしい限りです。

 

 

 

余談

ちなみに筆者は東京ディズニーランド(ディズニーシー)にはおそらく人生で3回しか行ったことがありません。

幼少期に1回、10代前半で2回の計3回です。

10代後半からは現在に至るまで1回も行ったことがありません。

USJにはたまーに行くのですが、進んでいくことはありませんね。

理由としては人混みを好まないですし、長時間並んでまで乗りたい、見たいものがないからです。

(別にインドア趣味だからというわけではありません。行ったなら全力で楽しみますからね)

乗り物はともかくとして、見るものであれば今やネットでいくらでも見れますからね。

加えて昨今の物価高に伴うチケットの値上げがきついです。

そこまで払って、しかも並んでまでやりたいことがあるかと言うと微妙なのです。

もちろん魅力的で体験したいものはあるのですが…

数個のためだけに行き帰りの交通費と時間を考えると割に合わないのです…

特に西日本から東京まで行くだけでかなりの時間と費用がかかります。

大阪と比べ、東京の物価の高さには驚かされました(同じ国内、しかも大阪という東京と双璧を成す大都市と比べてもあり得ないと思いました)。