ゲームとCADで趣味全開!

ゲームの世界をCADで現実にする。3Dモデルを作るのが得意です。他にゲームとしてプリコネやディスガイアシリーズの攻略などを書いています。

【ゲーム評論】戦極姫シリーズについて③【戦極姫3~5を紹介】

前回は、2009年KOTY大賞受賞作の初代(無印)PSP版を紹介させていただきました。

戦国シミュレーションというジャンルとパッケージに釣られてリアルタイムで苦痛を強いられつつも、クリアまでこじつけた猛者の1人です。

 

utane-channel.hatenablog.com

 

それでも悪食なのか、2作目の戦極姫2もプレイしました。

こちらはKOTY受賞作ではなく、当時リアルタイムでプレイしていましたがずいぶん改善されています。

 

戦極姫プレイ済み作品】

1、2、3、4,5、7

 

 

 

 

戦極姫3(PSP版)について

ここからPS Vita版も出ています。

プラットフォーム展開も増えましたね。

 

 

 

不具合やバグについて

はい、まず「PSP版ではプレイしないでください」。

なぜならPSP版には致命的な不具合があるからです。

 

それはPSP版のみ「ほぼ毎ターン疫病が発生して、兵数や石高が下がるから」です。

これが致命的なのは、天下統一の条件が「石高と威光」に依存し、毎ターン疫病が発生して石高が下がると天下統一の条件を満たすのが困難になるからです。

領地が少ない序盤は相手の戦力が下がるので恩恵もありますが、終盤に差し掛かるとほぼ日本の領地を支配下に収めるので、自分の領地だけに疫病が発生なんてザラです。

 

そんなわけで、やるなら

・PC版

PS3

・PS Vita版

のいずれかをおすすめします。

 

 

システム面について

今作の目玉の1つで、システム面が大幅に改善されました。

それは「装備アイテムの実装」、「武将切腹の有無の設定」、「合戦システムの改善」ですね。

この3つによって、シリーズのシステムがほぼ固まったと言えます。

3にして、「戦極姫のシステムがほぼ完成した」のは間違いないでしょう。

 

 

グラフィックやキャラ設定について

特筆すべきはキャラ設定もほぼ固まった点ですね。

織田信長のグラフィックが固まったのも3ですね。

この点は以下の評価点でまとめます。

 

 

3の評価点

何と言ってもシステム面が完成したことや、織田信長を筆頭にグラフィックや設定が固まったことですね。

織田信行は初代では気障な男(しかも序盤でお役御免)からトップクラスの人気を誇る女性ユニーク武将に大躍進です。

 

上杉謙信武田信玄もすっきりした顔立ちに、武田信玄も双子設定になったのも今作からです。

島津家もびっくりするほどの進化です(ちなみに、島津家は3が最も好きなグラフィックです)。

 

シリーズを「順番にやる前提で」初めてやるなら「3」が最もお勧めです

これさえやれば、4や5もとっつきやすいです。

 

武田家のシナリオはシリーズNo.2の出来でしょうね。

ぜひプレイしてみてください!

 

 

3の問題点

とにかくルート分岐が多いです

毛利家は4ルート、織田家は3ルート、伊達家は2ルートなど全イベント/CG回収するとなると100時間じゃ済みません。

しかもその分岐はストーリー中盤であるので、全部回収するとなると非常に時間がかかります。

一番面倒なのは「伊達家」でしょうね。

ちなみに、伊達家ヒロインは今作織田信長の絵師と同じです(髪と目の書き方を見れば一発で分かりますが)。

少々ネタバレになりますが、キーキャラの支倉常長の加入が遅すぎます。

 

その分、濃厚なストーリーなのは認めます。

織田家と武田家、この2つだけでも買う価値はあると思います。

 

 

 

戦極姫4(PS Vita版)について

ここにきて、さらにシステムの改良も相まって、完全完成と言えるでしょうね。

更に先になりますが、6で更に進化しますが、この4がシステムで完成したと言えるでしょう。

 

 

 

不具合やバグについて

初期こそバグは多少ありありましたが、今はほぼありません。

快適にプレイすることが可能です。

 

 

システム面について

統率、智謀、政治のパラメータの見直し(最大100まで)や、海戦の導入や政治系スキルの導入で内政面も戦略性が増しました。

 

 

グラフィックやキャラ設定について

4で特に進化したのは「羽柴秀吉」ですね。

4にして完全に固まったと言えます(なお最高傑作は7だと確信しています)。

徳川家康もさらに磨きがかかりました(5でも流用で最高傑作)。

(なお6で劣化、7では髪色すらも変わって完全に別人です)

 

石田三成大谷吉継も後に流用されるほど固まったと言えます。

 

なお、今作では明智光秀織田家所属ではありません。

続編の5でも同じです。

 

 

4の評価点

3から更に統率や智謀が細かく設定されるようになり、戦闘が得意なキャラ、内政が得意なキャラがよく分かるようになりました。

秀吉や家康、光成や吉継もちゃんと完成されたキャラになり、最高傑作である5の礎になったと思います。

間違いなく、良作と言えますね。

 

ちょっと光秀など個人的にな残念なキャラもいるのですが…

島津家も3の流用で良かったのですがね…

まあグラフィック辺りは好みもあるので賛否両論ですが。

 

 

毎度好きな武田家のシナリオは3と甲乙つけがたい出来です。

グラフィックなどの総合面で言えばやや3が上でしょうかね。

4も4で本当にいいのでどちらが上かと断言はできないですね。

 

 

4の問題点

問題点と言うよりかは、やや鬼畜な設定があります。

パッケージでも一際大きく書かれている「小田氏治」ですが、放っておくと勝手に滅亡します

イベントが始まって一定ターンが経過するといなくなっています。

小田氏治を攻略したいなら近辺の大名で初めて素早く保護する必要があります。

そうでなくても佐竹などに滅ぼされてしまう可能性があるので、なかなかに鬼畜な設定ですね。

 

 

 

戦極姫5(PS Vita版)について

戦極姫シリーズ最高傑作と名高いのがこの5です。

システムの完全完成、シナリオのボリュームや出来などあらゆる面で完全形と言えます。

無印からよくここまで進化、完成させられたと思いますね。

 

 

 

不具合やバグについて

不具合やバグはほぼありません。

快適にプレイすることが可能です。

 

 

ストーリーについて

特に織田家に関してはよくできた作りです。

前作までと違って侵攻制限があるので周囲から攻められず楽に攻略できます。

ただし、中盤以降では東北勢力が連合を組んで一気に襲い掛かってきます(ちょっとしたネタバレです)。

兵数も多く、慣れていなければ結構苦戦するのではないでしょうか。

 

他、毛利家も元就を始めとしたキャラが際立っていますし、どのストーリーにも不満はありません。

ただ、今までの中心の1つであったであろう武田家と上杉家がほぼ1つのストーリー(実際に「武田家&上杉家」となっています)にまとめてしまったのは残念です。

せっかく今までそれぞれ独立した1つのストーリーだったのに、一纏めにしたのは何故かと思います。

 

 

5の評価点

間違いなくシリーズ最高傑作ですね。

目立った不満点(不具合やバグなど)がなく、よくできた作品です。

最初から完成形をやりたいなら間違いなく5と言えると思います。

 

 

追加でPC版もプレイしてみた感想

概ね、というより当然CS版と変わらないのですが、今川家などかなりボリュームが多いのがある意味難点ですね。

ボリュームが少ないよりかはマシなのですが、以前の記事にも書いた通り、このゲームの9割以上はシミュレーションパートです。

ほぼ全国を手中に収めないとクリアにならないのでストーリーを完全に見るためには非常に多くの城を落とさないといけません。

はっきり言って他のシナリオをやった後に、ほぼ同じ作業を何度もやるのはきついと思った方も多いと思います。

他にも佐竹家では「これって佐竹家である必要ある?」など疑問点もありましたね。

 

 

 

まとめ

3から5に関しては、シリーズを全てプレイした人からすると良作でしょう。

少なくともKOTYに候補作にも入りませんし、誰がやっても大きな不満点はありません。

純粋に戦国シミュレーションゲームとしてよくできています。

 

よもや6で思い切った変更をした結果、KOTY大賞に選ばれるとはこの時は夢にも思わなかったと思います。

次の記事で書きますが、今まで候補や大賞受賞に至ったのは「システムの不具合やバグ」に対して、純粋に「ストーリーが論外(システム面は問題なし)」で受けてしまったのが問題です。

それ故にこの6のみがCS版に移植して出すことがかなわなかったのです。