今回は以前より話題のコンビニ型ジム「chocoZAP(チョコザップ)」について書きます。
名前からも分かりますが、芸能人を多用したCM(今はあまり見かけませんが)の「RIZAP(ライザップ)」と同じ経営母体のスポーツジムです。
RIZAPは非常に高額な費用が掛かり(最低でも30万円以上した記憶があります)、食事制限もきつい、リバウンドする人も少なくないなどで敬遠していた人も多いはずです。
しかし、この「chocoZAP」は本家「RIZAP」とは全く異なり、コンセプトとしては非常にうまく考えられたもので、店舗数も右肩上がりで増えています。
chocoZAPとは
数々のCMをうっているので知っている人が多いと思いますが、「chocoZAP」は「コンビニジム」です。
一部店舗を除いて24時間いつでも通えるジムです。
設備も店舗により違いはありますが
・トレーニング機器
・脱毛エステ
・カラオケ
・コインランドリー
・ドリンクバー
などなど、年々器具が増えて充実しています。
ここまで来るとジムというよりかは小型多用途スポーツセンターみたいですね。
代わりにトレーナーや受付がいないため、人件費を抑えて大量店舗展開をしているわけです。
chocoZAPに思うこと
まずこの店舗コンセプトは「うまく考えたな」と思いました。
ジムと言えば
・入会費などが高額(特にRIZAPは非常に高額)
・気軽に通えない(指定・予約した日に行けない場合は丸損)
・何よりトレーニングがきつい(食事制限の指定など含めて)
などと「何が何でも痩せたい、鍛えたい」という「強い信念」がない人にとってはジムはお勧めできません。
「自分が好きな時(隙間時間など)に好きな場所で安価でトレーニング」というコンセプトでうまく客層を取り込んだと思います。
月額2980円(税抜)という安さ(1日あたり100円少し)で通い放題は他のジムと比較するとなかなか魅力に映るでしょう。
ただしデメリットもあり
しかし、何もメリットばかりがあるわけではありません。
いくつかデメリットとなるであろう物を挙げていきます。
店舗によっては故障している機械が多く放置されている場所もあり
レビューや評価を見ていて思うことがあるのですが、「機械がずっと故障していて使えない」、「同じ常連の人がずっと使い続けていて使えない」というレビューを見かけます。
ジムのコンセプトとして安価にするため常駐管理者を置いていないことから起こる弊害です。
一応、各ジムにボランティア(回避が安くなる代わりに準管理者に近い人)がいるらしいのですが、それがうまく機能していない店舗もあるようです。
こういう場合は外れ店舗の部類になると思いますが、あらかじめ店舗状況はしっかり調べておいた方が良いでしょう(ネットや口コミなどで出てくることが多いです)。
意志が弱い人にとっては無駄金になる可能性もあり
「縛られず気軽に」というコンセプトですが、これがデメリットにも転じる可能性があります。
ダイエットというのは上記にも書きましたが「痩せたいという強い意志」がなければできません。
太るのは暴飲暴食すれば個人差はあれど誰でも太ります。
しかし痩せるためには健康食品などにも必ず書かれていますが「適度な運動と適切な食事内容」が必須です。
そもそも「外出が面倒くさい」、「毎日必ず、もしくは定期的に継続して運動なんてできない」、「ついつい食べ過ぎてしまう、間食が日常的」という人にとっては、どんなジムと契約しようとも無意味です。
「安いから」、「いつでも気軽に行ける」ということは、自分の意思次第でお得にも損にもなるというわけです。
そもそも太るほど食事をするのが間違い
chocoZAPの広告にもあるのですが「年末年始で暴食してしまったので痩せたい」という文句がありますが、「そもそも太って困るなら暴飲暴食するな」と言いたいです。
「食事のためにお金をかける、痩せるためにもお金をかける」なんて無駄の極みでしょう。
自分のように年に数回くらい(旅行の時など)しかよく食べない上に、遺伝子のためか食べても太りにくい人もいれば、太りやすい体質の人もいるでしょう。
生まれつきの体質はどうしようもありません。
しかし、食習慣は病気の場合を除けば自分の意志で制御できるものです(病気も医師にかかれば改善可能です)。
スリム体質を保ちたいと思うなら普段からウォーキングと正しい食生活をしておけばジムにお金を払って痩せようという必要性は皆無です。
結局は自分の意思次第でジムとは無縁の生活を送れるのです。
広告の内容について
以下が4/22で見た広告です。
会員数「112万人!」と謳っておいて、この広告はないでしょう(まあコンセプトがコンセプトなのでジムトレーニングが目的でない人も多数いるでしょうが…)。
「マイナスの数字」をやたらとでかでかと書いているのはまあ当然で、そんな数字に興味など一切ありませんし、個人差が大きすぎるので何の参考にもなりません。
肝心なのはその下の注記です。
統計のための人数(N)がたったの「12」(112万人も会員がいるならせめて1000人くらいは母数にするべきですね)
加えて、適当に通う人ではなく「動画指導体験者」
さらにさらに「食事指導付き」
体脂肪率は「34%±6.4%」の極度の肥満体質の人(この数値が事実なら最高体脂肪率40.4%という凄まじい肥満の人がいたことになります。こんな人なら一切運動なしでも食事制限だけで一気に痩せられますね)
※それ以外にもばらつきが多すぎる数値で、きちんとした統計ではなく母数が少ない杜撰で恣意的な統計と言わざるを得ません。
あまりに意図的過ぎて笑えますね。
体脂肪率30%前後の人なら運動しなくても食事制限だけで痩せられます。
運動を加えれば、統計の母数としてより良い数字に仕上げられますね。
所詮、「こんなに痩せられる!」という例は、ジム側にとって都合の良い人と食事指導があってのものです。
何もせずに月数回だけ通って、食事制限は一切なし、夜食など間食だらけの人は痩せられません。
向いている人
安く済ませつつ、継続の意思が強い人
色々コンテンツを使いたい人
夜遅くにジム通いしたい人(店舗により24時間営業でないところありなので注意)
向いていない人
長続きしない人(今まであらゆるジムで長続きせず失敗したことがある人)
そもそも外出が面倒だと思う人
狭い空間で人が密集しているのが苦手な人
「なんとなく」で始めてみようと思っている人
まとめ
「お金を払うことでもったいないと思うから通う意志ができる」というのも一理です。
ただし、緩い制約というのは意志の弱い人にとってはデメリットに働くという可能性も忘れてはいけません。
結局、痩せるために運動するのも自分の意思がなければいつまで経っても痩せられません。
そもそも先に書いた通り、痩せるのが目的であれば、食生活を正しくして、家の周囲を20~30分毎日歩くだけで十分痩せられます。
「安いから」、「色々できてお得」という釣り文句だけで簡単に飛びつくのはやめておいた方が良いでしょう。
最近の広告で
正月太りがまだ続いてる?
「春バテ」していませんか?
とか耳が痛い言葉を宣伝文句にしていますが、「正しい食生活とウォーキングだけ」で痩せられます。
一切お金をかけずに痩せられます。
事実、間食しまくり、食生活は乱れまくりの自分でも、「1日1食(食事内容は一切自由。肉マシマシ?全然問題ありません。糖質と脂質は命!)、ウォーキング20~30分」を1ヶ月しただけで62kg→56kgと6kgも痩せられましたよ。
1円のお金もかけずに簡単に痩せられるのです。
安易に飛びついても続けられるのはごく一部なので、よくよく考えましょう。
余談
「期間限定で入会金0、月額2980円(税込3278円)」は期間限定ではなく、ずっとやっています。
去年1年間ずっと見ていましたが、期間が終わればまた継続してキャンペーンをしています。
なので、「入会金0、月額費3278円(税込)は常時やっている」と思ってください。
唯一、キャンペーンで付属するアイテム(便利アイテム)の内容は変わっていますが。
結論から言えば、「いつ入会しようが損得はない」ということになります。
4月は「4月からの新生活で新習慣」などと広告で銘打っていますね。
5月は「GW明けの憂鬱~」や「GWで弛んだ体を~」と広告を打つことでしょう。
6月は「雨で憂鬱な毎日をジムでリフレッシュ」、7月は「夏の海に向けてボディ調整」といった感じでしょうか。
まあジムは広告のためのネタはいくらでもひねり出せるので楽ですね。
結局言いたいことは、「いつ始めても同じ、やるならやるだけの意思がないと無駄金になる」ということです。