機械系や建築系、ゲーム制作など仕事や趣味でCADを使っている人はそれなりにいると思います。
CADと一口に言っても様々なソフトがあります。
そしてソフト以上に、「何を作るか」で大きく種類が分かれます。
以下が主なCADの種類です。
①機構CAD
実際に物を作りこむときに使うCADです。
形状や寸法を細かく指定し、更に材質(鉄やプラスチックなど)を指定して、物が熱や衝撃に耐えられるかまで検討します。
製品を作るメーカーではこのCADを使用します。
もちろん皆さんが乗っている自動車の部品もこの機構CADで綿密に計算されて作られています。
このCADに分類されるものは3大CADと言われる「CATIA」、「NX」、「Creo(元Pro/Engineer)」などがあります。
②建築CAD
その名の通り、建築業界で使用されることが多いです。
建築物の外装や部屋の間取りなどなど、建物の設計では欠かせません。
このCADでには「AutoCAD」や「Jw_cad」などがあります。
③CGCAD
ゲーム制作で使われるCADです。
建物や人物の製作が主な目的です。
それなら別のCADでもできるのではないかと思いますよね?
確かに他のCADでもできます。
しかし、このCADの強みは「面を主体に作るので凹凸のあるものに強い」という点です。
上の2つのCADでは曲面の多いものは作りにくいというデメリットがあります(作れないということではありません)。
例えば人物の目や鼻、口を作る場合はこのCGCADが作りやすいです。
じゃあ、このCADで全部できるのではないかというとそうではありません。
CGCADは「見た目だけで十分」という点で作るので、「中身がない」のです。
例えばゲームで建物の見た目と、実際に建物に入ったときでは大きさが違うはずです。
つまり、建物の外側と、内側では別の設計になっているのです。
実物の建物でそんなことがあるはずがありませんね(4次元空間じゃないですし)。
つまり、外側だけ見せるだけならCGCAD、内側もしっかり作りこんで実際のものと同一のものを作るなら機構CADや建築CADで作るというわけです。
何を作るかで種類もソフトも変わります。
CADを使うときは目的をしっかり決めてからソフトを選定したいですね。
そして、同じソフトでも機能やレイアウトが違うので要注意です。