インドネシアで現地時間2/10のサッカーの試合中、サッカー選手が雷に打たれて死亡するという痛ましい事件がありました。
実は人間が雷に打たれるという事故は稀に発生します。
概ね開かれた場所で起こります。
これは雷は「高い場所に落ちる」からですね。
人間よりも高い建物が周囲にあれば直撃することはほぼありません(可能性0とは言い切れませんが)。
都市部で直撃事例が発生しにくいのは、周囲に高い建造物や導電体があるからです。
東京都心のど真ん中で雷直撃なんてまず聞かないですよね?
大体は田舎の村などで起こることがほとんどです。
雷の威力は驚異の…
まず雷の威力について考えてみます。
もちろん一言で「雷」と言っても小規模から大規模まであります。
概ね雷の威力としては
ボルト(V):200万~10億V
アンペア(A):1000~20万A
と言われています。
数字だけ見ても凄まじい威力だと分かります。
電線の電力とは比較になりません。
雷が人間を直撃すると?
結論から言うと「ほぼ即死」です。
ボルト数も重要要素ですが、それ以上に致命的とされるのは「アンペア数」です。
50mAから呼吸困難や心肺停止を引き起こし、100mAを超えるとほぼ致命的とされます。
つまり小規模の雷でも受ければ、「瞬間即死」といえます。
ただし、雷が直撃しても生きている人は多数います。
これは人間が地面と接していて、瞬間的に地面に電流が逃げた(アース)ため、人体への影響が軽微で済んだ場合です。
何秒間も打たれていれば即死は免れません。
一瞬の感電で、電気がほぼ瞬間的に絶縁されたなら助かる見込みはあります。
とはいえ、大規模な雷であれば一瞬でも致死的であることには限りません。
雷に打たれた人を見たら?
即救急車を呼んでください。
と同時に自身も安全な場所に避難することをお勧めします。
上記の通り、雷の威力はすさまじいです。
まず間違いなく一瞬で意識はなくなり、心肺停止となる可能性が高いです。
こうなると1秒が生死を分けると言っても過言ではありません。
AEDがある場合は救急隊の到着まで指示に従って使用することをおすすめします。
まとめ
調べたところによると日本での落雷被害者は年平均20人ほどで、死亡者は平均13人とされています。
死亡率約65%の計算になりますね。
世界では年平均1000人ほどで、死亡率は平均30%らしいです。
そう考えると日本での死亡率は世界平均より高いと言えます。
雷に打たれる確率は100万分の1と言われているらしく、単純な計算なら「宝くじで100万円が当たる確率より高く、1000万円が当たる確率より低い」となります。
気象庁でも言われていることですが、雷が落ちそうな場合はとにかく鉄筋建造物内などに避難ですね。
注意すべきところは「木のそばに立たない」ことです。
木は落雷の可能性が高いため、そばにいると直撃はしなくても被害を受ける可能性があります。
木からは距離を取って立つことが大切です。
後は上記の通り、雷は高いところに落ちるので、姿勢を低くすることも大切ですね。