ゲームとCADで趣味全開!

ゲームの世界をCADで現実にする。3Dモデルを作るのが得意です。他にゲームとしてプリコネやディスガイアシリーズの攻略などを書いています。

CADオペレーターに必要な技術とは【就職や転職、資格を取得する際の注意点】

2022年4月22日にFusion360を使い始めて、はや2年近く経とうとしています。

以前の記事にも書いた通り、もともと色々なCADソフトを使っていたので、上達などはほとんどないのが現実です。

 

utane-channel.hatenablog.com

 

そもそも作るモデルが3次元曲線のような複雑なモデルをほとんど作っていないのが原因ですね…

人物モデルを作れば上達ぶりを実感できるかもしれませんが、今は作る予定はないです。

ネットで上達の変化を見ることはありますが、上達以上に取り組む熱意に感服しますね。

誰もが誰も数ヶ月や1年でプロ並みになるなんてことはないですからね。

以前にも書いたように継続的に色々なモデルを作らない限り上達はないですね。

 

ちなみに、以前に最近レンダリングの基礎中の基礎、傾斜スケッチ平面の作り方(基礎)、フォーム編集の基礎くらいですかね。

フォーム編集はハナダシティの自転車のサドルで初めて使いました。

 

 

取り組んでみたいと思っているのは「スカルプトでモデリング」でしょうか。

スカルプトに慣れれば人物も作れるようになりますし、そもそもスカルプトが分からなければ複雑なモデルが作れないですね。

 

余談はこれくらいにして、本題の「CADオペレーターの転職などの注意点や必要な技術」について紹介します。

 

 

 

 

CADオペレーターとは

まず「CADオペレーター」とは何かですが、文字通り「CADをオペレートする人」、つまり「CADソフトを扱う人」を表します。

※CAD=Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)の略語

 

一口に「CADソフト」と言っても、機構CADのソフト、建築関係のソフト、3D対応または2D専用のソフトなど色々あります。

それら全てのCADソフトを含めて、CADソフトを扱う人を「CADオペレーター」と言います。

 

 

 

CADオペレーターで転職・就職する際の注意点

ここが本題ですが、CADオペレーターに求められる技術とは何でしょうか。

当然ですが、「CADソフトを扱えること」が大前提です。

 

とは言っても、上記の通り、CADソフトは多種多様です。

ネットで「CADソフト」と検索をかければ有償、無償問わず10や20が軽くヒットします。

 

ここで重要なのが、就職や転職の際に、まずは会社を見るでしょうが、「どんなCADソフトを業務で取り扱っているか」です。

企業の業務範囲や取引先など色々事情があり、複数のCADソフトを取り扱っている企業も少なくありませんが、社内業務円滑化のために1種類のCADソフトのみを取り扱っている企業も多くあります。

 

そのため、「この企業が良さそう」と思って就職しても「最初に思っていたCADソフトと違う…」なんてことがあり、1から覚えなおしという事態も十分想定されます

CADオペレーターで転職の際は「どのようなCADソフトを使っているか」を聞いておくことが最重要事項と言えます。

この程度の質問事項なら極秘事項でも何でもないので、質問すればすぐに答えてくれます。

 

 

 

 

CADオペレーターに求められるスキル

次に、CADオペレーターに求められるスキルですが、ソフトを使えるだけではいってしまえば「半人前」です。

ソフトを扱えるだけなら社内教育で時間をかければ社内自前で人材育成できます。

企業は限られた人材、限られた人件費で会社を回さないといけません。

それでも外部からCADオペレーターを求めるということは、「ただソフトを扱えるだけでは求める人材として物足りない」というのが実情です。

 

それでは企業がCADオペレーター何を求めているのでしょうか。

もちろん、企業は万とあるので一概に言えませんが、考えられる例を述べます。

 

 

作りたい製品像からある程度の図面を想起して書ける

まずはこれでしょうね。

「こんな製品を作りたい」というものがあり、その機能や構造から図面を書けることです。

「ここの機能は重要だから、寸法や表面性状を厳しめにしよう」とか「ここの穴の位置がずれると組み立て工程に影響が出るから位置度を入れておこう」など自身で形状だけでなく寸法公差や幾何公差、表面性状まで書けると企業としては嬉しいです。

もちろん、設計開発者の思いとすれ違い(実はそこまで厳しくしなくても良いなど)は起こるでしょうが、「そこまで考えられる」というのは非常に重要です。

公差など数値の間違いはものづくりに致命的ですが、入れ忘れもまた致命的です。

あらかじめ間違っていても「入れておく」というのが大切なので、ただ単に形状だけを考えるCADオペレーターよりも、より深く考えられるCADオペレーターの方が優遇されることでしょう。

 

 

過去の図面の誤りに気づき修正できる

図面を作る際は、ISOやJIS規格といった規格があります。

この規格は度々見直しされ、そのたびに最新の規格で書くことが推奨されます。

とはいえ、何十年も前の図面を未だに使って製品を作っている企業は多くあります。

形状が変更になった際に、図面を変更しますが、その際は最新の規格に変更することが望ましいです。

 

例として表面性状ですね。

 

<日経クロステック(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01309/00035/?P=2)より引用>

表面粗さと溶接を図面で指示するJIS記号(2ページ目) | 日経 ...

 

未だに1982年の規格を使っている図面は非常に多いです。

実に40年以上前の規格なのですが、逆に新規格を知らない加工屋も少なからずいます。

他にも表面性状にはRa、Rz、Ryの内、RyはRzに変更、Rzも区分分けされるなど度々変更されています。

自分も完全に変更に追いつけていない(気づかない)のは技術者としてまだ未熟ですが、少なくとも何十年も前の規格を使ってはいません。

 

CADオペレーターではJISやISO規格の変更には鋭敏になっておいた方がいいでしょう。

もし万が一「あの加工工場は古い記号で通っているから」などと言われたときはその時です。

その時は古い図面を見て、古い記号で書くと良いでしょう(本来は推奨されることではないのですが)。

 

 

 

CAD関連の資格について

CAD関連の資格もあります。

CADオペレーター関連、製図検定などの複数あります。

中には国家資格もありますので、持っていると就職や転職の際に1つの武器になるでしょう。

 

ただ、残念なことを言いますが「資格事態にあまり意味はありません」。

理由は「資格は技術力の証明手段に過ぎない。実務で使えるかは別問題」だからです。

 

企業は「実務で使える人材」を探しています。

武器を持っていても使えなければ持っていないも同然です。

もっと簡単に言うなら「良い道具を持っているだけで、その道具の使い方を知らない人はいらない」ということです。

なので、アピールポイントの1つになっても、資格が決定打になることはまずないのが現実です。

 

実際に、自分は「機械・プラント製図(機械製図CAD作業)2級」を取りましたが(学習時間は実技で72時間程度、学科に至っては1時間未満。計約73時間)、実務ではほぼ使えないものになっています。

医師、弁護士、公認会計士、薬剤師などの専業資格と違って、資格がないと仕事ができない資格というのは価値がどうしても低くなってしまうのが現実というのがよく分かりました。

 

言いたいことは、「資格を従業員に取らせるだけなら時間と費用さえかければいつでも取らせることができる」程度のものです。

現実は「よほどの難関資格でもない限り、資格というのは転職では強みにならない」のです。

企業は「実務で経験を積んだ使える即戦力」が欲しいわけです。

転職をするなら「資格取得以上に手に技を付けておく」のが重要です。

 

 

 

まとめ

長年、あらゆるCADソフトを触ってきており、現役で仕事で複数のCADソフトを使う身としては、「CADオペレーター」の仕事の難しさや求められるスキルがよく分かります。

当たり前ですが、「何でもできる人材がベスト」ですが、そんな人はどこにもいません。

もし、「今存在するCADソフト全てを完璧に使いこなせます!」という人がいたら是非見てみたいですね。

残念ながらそんな人は世界中探し回っても1人としていないので、どれかに特化して使えるようになることです。

起業としても1から人材育成するより、分かっている人の方が仕事が効率よく進められるので、CADオペレーターの需要はかなりあります。

さすがに、1から開発設計して図面も書く人より給与は劣りますが、理系かつ専門技術の1つですので給与は低くはありません。

ざっと見ても日本の平均年収400万円程度はざらにあります。

高ければ年収600万円以上も見込めるでしょう。

 

CADの勉強をして、資格で理解力を把握とステップアップすれば、幅広く活躍できる人材になると思います。