本日2024年2月28日は2月最後の日ではありません。
本年2024年は「閏年(うるうどし)」で、2月は29日まであります。
今回は閏年について考えてみます。
なぜ閏年ができる?
これはグレゴリオ暦の問題です。
(昔使われていたユリウス暦は今回は割愛します)
通常、1年は太陽が1周する「365日」としていますが、実は微妙にずれています。
それが約0.25日(365.25…)ほど(厳密にはもっと細かいですが)1年で差が生じます。
つまり、1年で約0.25日短くなっているわけです。
これが4年経つとほぼ丸一日ずれる(1日足りなくなる)わけですね。
そのため、4年ごとに1日追加しているのです。
2月に入れられているのは2月が最も1年で日数が少ないからですね。
2月29日生まれの人は4年に1歳しか歳を取らない?
これもよく言われる問題ですが、人間だれしも1年ごとに年を取ります。
誕生日は迎えずとも老いていくのは自明の理です。
同期が100歳なのに「自分は2月29日生まれだから25歳」とその姿で言えるわけはないでしょう。
実はこれ(2月29日生まれ)にも決まりがあります。
法令によりちゃんと規定されています。
戸籍上は「2月29日生まれ」と書かれますが、出生届には「2月28日ないしは3月1日」と記載することが常です。
というか、2月29日で出生届を出しても役所で突っ込まれます(登録不可)。
どちらにするかは親の判断に委ねられ、出生届に記載する自由はあります。
また誕生日を迎える日も明治の法令で「2月29日生まれは2月28日が終わった時点で満1歳とする」と規定されているので、4年に1回しか誕生日を迎えないということは一切ありません。
(暦による期間の計算)
週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。
2 週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
(上記最後の文が閏年に関する部分です。つまり2月29日生まれの人は、通常の2月末である2月28日に歳を取るということです)
<参考>
そもそも、他にも種類を飲むためや、選挙権で4年に1回しか権利を得られないなら問題がありますよね?
80歳にならないと20歳の誕生日を迎えられないので、お酒や煙草が吸えないとか、投票の権利が得られないとか不都合がありまくりです。
なので、ちゃんと2月29日生まれの人も毎年1つずつ年を取ります。
まとめ
2月29日は別段特別な日ではありませんが、一応4年に1回しかない日なので特別感はありますね。
特にこれにかこつけて商売をする店もあるでしょう。
パッと思いついたのは「4年に1回しかない肉(29)の日」とかでしょうか。
商魂逞しいというかなんというか、まあそれも商戦ですからね。
とにかくしってほしいことは、2月29日生まれの人は世の中に結構いて、誕生日は2月28日または3月1日だということです。
4年に1回しか誕生日が来ないなんてことは法令上ありえないということです。