別記事で「CADで物体を作るコツ」を3要素を挙げて書きました。
今回は完成モデルをもとに「どういう作り方をすれば良いか」を例を挙げて説明したいと思います。
以下の図のようなモデルを見たときどういう作り方を考えますか?
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上の記事のように「正解」はありません。
モデルが正しく作れていればどう作っても正解です。
しかしながら、「より簡単に」「あとから変更があったときに修正しやすい」という視点から考察するなら、「こちらの方がいい」という作り方が出てきます。
上の記事で「3Dモデルは積み木と同じ」と紹介しました。
ならば、下の円錐台→円柱→円錐台→円柱…と作っていく方法を考えた方もいるでしょう。
その作り方でも当然作れますし、作り方の1つとして正解です。
ただし、上のようなモデルだと8つの部分に分割できるので8つのスケッチ→押し出しと作ることになります。
手間がかかり、1つの部分に修正があるたびに他の部分を修正しないといけない場合もあり得ます。
では、どう作れば手間が省けて修正しやすいのでしょうか。
自分ならば以下のようなスケッチを描きます。
上のスケッチを描いて寸法を入れて、中心軸をもとに360°回転させます。
こうすれば、スケッチ1つと回転コマンド1つの2つのコマンドで作れます。
修正が複数あっても1つのスケッチで全て修正すればOKになります。
上の例を見たときに重要なのは「このモデルは1つの軸を中心として回転させたものだ」と考えることです。
視点が違うだけで作り方が全く異なり、手間も大きく変わることがあります。
「モデルの特徴」を把握するのは経験の要素が強いです。
立体の特徴把握は一朝一夕では身につくものではないので、3Dソフトの練習がてら色々なモデルを作ってみるのが一番ですね。